第1期生101人のうち、東大に13人、医・歯学部に21人合格した話題校に集う「親の質」は?「新・東大合格請負校」に名乗り出た 海陽学園(愛知県)の「入学式」
後方は三河湾に囲まれている海陽学園の校舎。正門を出てもひたすら野原で、勉強するしかない環境と言える〔PHOTO〕蓮尾真司

 4月8日、三河湾に突き出した埋め立て地は春の陽射しがあっても海風が冷たい。敷地の東と南が湾に面し、正門から伸びる道路の周囲もひたすら草地というロケーションに、中高一貫&全寮制男子校の海陽学園中等教育学校(愛知県蒲郡市)は建っている。

 この日、入学式が行われ、131人の新入生が誕生した。理事長がトヨタの豊田章一郎名誉会長(87)、副理事長に中部電力の川口文夫相談役(71)やJR東海の葛西敬之会長(71)らが名前を連ね、日本のトップ企業がスポンサーとなって次世代リーダーを育成する目的で設立された「日本のイートン校」(注)である。

 企業の狙いどおり、成果は上がりつつある。'12年の大学入試の結果、6年前に入学した第1期の卒業生101人のうち13人が東京大学に合格、医・歯学部の合格者は21人に上ったのである。教育関連情報「大学通信」の安田賢治ゼネラルマネージャーは、こう分析する。

「1期生が入学した6年前の偏差値は、日能研で46程度ですから、決して高くありませんでした。しかし全寮制で鍛えたことが、今年の大学合格実績に繋がったのだと思います。最初の新卒生で東大に二桁の合格者を出した学校は、この30年で初めてです。当然、全員現役合格で、東大を含め京都大、名古屋大、北海道大、東北大、東京工業大、一橋大などの国公立トップ校に28人も合格させている。寮には企業から派遣されたフロアマスターというスタッフがいて学習計画以外にも様々な相談ができるなど、集団生活がプラスになったのでしょう。寮を持つ学校に聞くと、生活力=学力と答え、身の回りのことができるようになると、学力は自然に上がると口を揃えます」

(注)イギリスのエリート養成校で、男子のみの全寮制スクール