経済の死角

読売ならともかく 朝日「消費増税」礼賛と、国税調査

2012年04月26日(木) 週刊現代
週刊現代
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申告漏れを指摘されたのは増税関連法案の国会提出直前(3月30日付紙面)

社を挙げて財務省支援?

〈高齢化が急速に進むなか、社会保障を少しでも安定させ、先進国の中で最悪の財政を立て直していく。その第一歩として、消費増税が必要だ。私たちはそう考える〉

 これは『朝日新聞』3月31日付の〈やはり消費増税は必要だ〉と題する社説である。

 野田政権と財務省の意を汲み、今もっとも熱心に消費税アップを後押ししている新聞社は、「市民の味方」を標榜してきたはずの『朝日』のようだ。

「増税から逃げずに早く決断することが大切だ」

 そう言い切ったこの社説は、政府が消費税増税の関連法案を国会に提出した翌日に掲載されたもの。同じ日に他の主要紙も、

〈首相はぶれずに突き進め〉(日経新聞)

〈首相は審議入りへ環境整えよ〉(読売新聞)

 と、似たような内容の「増税支持」社説を掲載したが、はっきりと「増税が必要だ」との見出しまで付けた『朝日』の印象は、その中でも際立っている。

 一方、「増税礼賛」キャンペーンが始まるのと前後して、同紙では重大なスキャンダルが発覚していた。

〈朝日新聞4800万円所得隠し、2億円超申告漏れ〉(読売新聞・3月30日付)

 '11年3月期までの5年間に、法人所得計約2億5100万円の申告漏れを東京国税局に指摘され、重加算税を支払ったことが判明したのだ。

 朝日の税務調査に入った東京国税局=国税庁の母体は、言うまでもなく増税の総本山・財務省である。

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