経済の死角

スクープ公開 この大赤字、ヤバいんとちゃう!?
吉本興業「中間決算書」から分かったこと

2012年04月26日(木) 週刊現代
週刊現代
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 吉本の重鎮・明石家さんまが言った。

「私の知り合いのマネージャーは泣いております。辛いときに笑っていられないと。そういう状況の(吉本興業の)社員が多々おりますので、そこであえてBEGINさんにこの曲を歌っていただきます。吉本興業的には笑顔のまんまではいられないらしいんですよ。でも、まだまだ沖縄国際映画祭を続けていくということなので、BEGINさん、ビシッとお願いします」

 これは3月31日、吉本主催の沖縄国際映画祭閉幕式でのひとコマだ。BEGINがエンディングで『笑顔のまんま』を歌う際、さんまがビデオメッセージを寄せたのだ。

「美談のように報じるメディアもありましたが、これは明らかに『沖縄国際映画祭がいかに失敗か』を揶揄するメッセージ。さんまさんの本心だと思います」(吉本興業社員)

 その証拠に、なんばグランド花月(NGK)で4月8日に行われた吉本興業創業100周年特別公演のフィナーレでも、さんまは大崎洋社長に向かってこう言い放ったのだ。

「沖縄映画祭、まずまずの失敗やったんやろ!」

 大崎社長が「さんまさん、(吉本を)辞めないでください」と精一杯冗談めかして返すと、さんまが「(大手芸能事務所)バーニングに入りたいと思います!」と言って観客の爆笑を誘った。大崎社長の苦笑いは心なしか引きつっていた。

 なぜさんまはこうまでして沖縄国際映画祭をやり玉にあげるのか。前出の吉本社員が解説する。

「吉本の財務状況がヤバいことを、さんまさんは知っているからです。それなのに赤字事業の映画祭を来年も強行すると大崎社長が決めたので、黙ってられなかったのでしょう」

 本誌もすでに報じたが、吉本興業は昨年3月期決算で39億円の大赤字を計上している。さらに、先頃株主に向けて発表された平成23年度上期中間決算(4月1日~9月30日)でも、15億2000万円の赤字であることが判明した。

 本誌はその非公開の中間決算書を入手、中身を抜粋したのが右の表だ。

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