高校生に大学を疑似経験させる"厳しさ"と"やさしさ"
履修単位も獲得できるハーバード大学サマースクールとは?

 前回まで2回にわたって連載した石角友愛さん(米ボーディングスクール→リベラルアーツカレッジ→日本で起業→ハーバードMBA→グーグル本社)へのインタビューを読んだ方々から、「私も留学したい」「子供たちをアメリカで勉強させたい」との問い合わせを数多くいただいた。

 残念ながら、大学院以前のアメリカ留学に関する情報は今のところ日本では非常に少ない。アメリカ学部留学を目指す日本の高校生も徐々に増えてきているが、彼らが不安に思うのは受験や実際の学生生活に関する情報量の少なさ。今回はそれを補完する有力な情報を紹介したい。

 それは、高校生向けのアメリカの大学のサマースクールだ。これに応募することにより、アメリカの学部入試を疑似体験することができる。加えて、運よくサマースクール入学が認められれば高校生でありながらアメリカの学部生活を疑似体験できる。しかも頑張ってサマースクールで取った単位は大学の履修単位として認められる。

 今回は昨夏、お嬢さんがハーバード大学のサマースクールに見事に入学され、16歳ながらハーバード大学の履修単位をしっかり獲得されてきた経験をお持ちの加藤さん(仮称)から、その経緯についてお話を伺った。アメリカ学部留学を目指す人たち! 必見である。

――なぜ海外大学のサマースクールに興味を持ったのですか?

加藤 インターナショナルスクールに通う娘がミドルスクールの頃、同じ学校の先輩から「ハイスクールになったらハーバードのサマースクールにアプライできるよ」と聞いて、「えっ、ハーバードに高校生が参加できるサマースクールがあるの?」と驚いたのがきっかけです。

 インターネットで調べてみると、ハーバードに限らず、アイビーリーグ他校やスタンフォード、オックスフォードなどいくつかの大学で、10代の生徒を対象としたサマースクールが行われていることがわかりました。娘はその後、ハーバードのSSP(Secondary School Program)と呼ばれるハイスクール向けサマースクールに出願して運よく合格し、昨夏16歳で初参加しました。2年目となる今夏も、再びSSPに参加する予定です。

高校生でハーバードの門をたたく!

――ハーバードSSPについて、もう少し詳しく教えてください。

加藤 ハーバードSSPは、ハーバード大学がハイスクールの10~12年生(=日本の高1~3年生)を対象に開催するサマースクールで、140年の歴史があります。学部で施される通常のsemesterの講義を7週間にギュギュッと凝縮して、相手が高校生だろうがお構いなしにぶつけましょう、というもので、高校生にとってはなかなかハードなカリキュラムです。

 つまり、高校生に合わせた平易な内容に咀嚼するのではなく、高校生に大学をそのまま与えるのです。4週目と最終週に試験があり、パスするとカレッジクレジットが獲得できます。カレッジクレジットはハーバードにおける正規の履修単位として認定され、成績証明書を発行してもらえます。

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