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萩原健一×赤坂英一~青春のバイブル「アニキ~」と「アキラ!」の時代『傷だらけの天使』を語ろう
週現 『熱討スタジアム』第11回
あかさか・えいいち/1963年生まれ。スポーツジャーナリスト。日刊ゲンダイでプロ野球取材を続け、'06年独立。萩原の自伝『ショーケン』(講談社)の構成を担当した
はぎわら・けんいち/1950年生まれ。俳優・歌手。'67年、ザ・テンプターズのボーカルとしてデビュー。その後俳優業に重心を移し、『太陽にほえろ!』などに出演

 無頼な修と純情な亨の探偵コンビ。あの頃、誰もが二人に憧れ、真似した。愛も暴力も笑いも涙もエロも死も、大切なことはすべてこのドラマが教えてくれた。

再放送で25%

萩原 ドラマ『傷だらけの天使』の放送は'74年~'75年でしたが、放送終了後も繰り返し再放送されたんですよね。

赤坂 はい、今もBS日テレで再放送中ですよ。

萩原 えーっ、まだやってるんですか。それは知りませんでした。

赤坂 名作ならでは、でしょう。探偵事務所の下っ端コンビの、アナーキーでエロティックな青春ドラマ。当時の若者はみんな夢中になりましたよ。

萩原 でも当初は視聴率が本当に悪くて、第3話の放送時点で打ち切り命令が出たんです。なにしろ最初の頃の視聴率はたったの4%。それが徐々に上がって、最終回には19・9%までいったそうです。放送終了後も人気がおさまらなくて、平日の夕方に再放送をやったら、25%なんて数字をとったこともあったらしい。

 高校生たちは再放送、再々放送が始まるたびに、ドラマを見るために急いで帰宅したそうですよ。今では50歳前後になっているジェネレーションかな。

赤坂 僕もその一人です。再放送がスタートすると、「今日から早く家に帰ろう」って(笑)。

 あのタイトルバックからしてインパクトが強かった。萩原さんが演じた木暮修が目ざめたとたん、バクバクと物を食べる。脚本を書いた市川森一さんに話を聞いたところ、「食べるのはセックスの代償行為」と説明されていましたね。