首都直下型地震で「山手線が 崩壊する!」

2012年04月15日(日) フライデー

フライデー経済の死角

upperline
(左上)代々木駅近くの盛り土区間は、付近の土地が低いためビルの3階部分相当の高さ
(右上)目黒―恵比寿間にある古びた架道橋。電車は、盛り土の上に敷かれた線路を走る
(左下)新橋駅付近にて。高架を支える脚部は貧弱で、何とも言えぬほど不安になる・・・
(右下)目黒川沿いの山手通りをまたぐ架道橋はサビにまみれて見るからに劣化が激しい

 補修工事のためには店舗をいったん撤去して内装を剥がし、橋脚を鉄板で巻くなど大掛かりな作業が必要となる。その間、他の場所へ一時移転をするということは、つまり、町から人が消えることを意味する。JR東も「交渉はこれから」と語っているように、先行きはいまだ不透明なのだ。同社は阪神淡路大震災を受け、危険度が高く、かつ高架下に店舗がない箇所の補強工事を’08年までに終えているが、アメ横は未着手のままである。町の姿も風情も変えてしまいかねない工事だから一筋縄ではいかないのだ。

 アメ横と同様にガード下に小さな飲食店が身を寄せ合うように乱立しているのが、有楽町―新橋間だ。こちらはさらに古い歴史を持つ飲食街である。レンガ造りの連続アーチ状の高架橋の建設は、なんと100年以上前、1907年のことだ。

「鉄道事業の草創期に建設されたレンガ造りの構造は、関東大震災にも耐えたほど優れた耐震性を持つことが実証されています。とはいえ、劣化による補修工事はもちろん必要です」(建設業者)

 アメ横に比べ、こちらは補修工事も目に付いた。近隣の不動産業者によると、「JR東が重点的な再開発を行おうとしているから」だという。とはいえ店舗が入っていない箇所は着工できても、テナントが入っていればアメ横と同様に手をつけられない。店舗の移転先や補償をどうするのかという問題は、ここでも依然として横たわる。直下型地震によって高架を支える橋脚が崩れ、電車は脱線、下の店舗にも甚大な被害が出る---そんな恐怖が拭えないのである。

崩落しかねない盛り土区間

 山手線内で一番きついカーブを走行しているのが品川-大崎間だ。その区間のほぼ中央部には目黒川が走っている。それをまたぐ橋梁は、川から上る蒸気にあてられ、至るところに金属のサビが見られる。コンクリートの壁には2mはあろうかというヒビも複数あり、脆弱と言うしかない。

次ページ  実際に外回り線(時計回りの進…
前へ 1 2 3 4 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事