元コーチが「暴露本」
残念ですが、T・ウッズはこんな男なのです

3季ぶりの優勝を果たしたが〔PHOTO〕gettyimages

「テイクアウトの料理を注文したときは、必ず私がその品を受け取り、お金も払わなければならなかった。ウッズは決して払わない」

「冷蔵庫には常時、大量のアイスキャンディーを保持していながら、一本もふるまおうとはしなかった」

 これらは、'10年5月までの6年間、タイガー・ウッズのスイングコーチを務めたハンク・ヘイニー氏の著書『The Big Miss』の一部を要約したものだ。先月27日にアメリカ、カナダで出版された同書に残念な一面が描かれている。

 '06年のある試合で、宿泊する部屋を共にしたライバルにしかけたイタズラも、実に独特のものだ。

「ウッズは部屋に入った途端、24時間見放題のポルノ映画を注文し、テレビをつけた。敬虔なクリスチャンで知られる(同室の)ザック・ジョンソンが、画面に映るポルノを無視して、平静を装おうとするさまを『観察するのがおかしかった』とウッズは言っていた」
女性や元夫人に関する記述も多く、女性スキャンダルの後、ウッズが「積極的な女性が後を絶たないんだ」と語っていたとも書かれている。

『The Big Miss』では、'08年以降にウッズが陥った不振の原因にも触れている。
「(ウッズの)自宅のリビングで、私の首に腕を巻き付けた。身動きの取れなくなった私に『僕は君を2秒で殺せる』と言う。私はなんとか笑いながら『頼むからやめてくれ』と返した」

 当時のウッズは、「異様なまでのSEALs(米国海軍特殊部隊)への憧れ」に囚われており、軍隊式の護衛術をヘイニー氏に試すこともあった。トレーニングにも軍隊式を取り入れた結果、持病の左膝を痛め、手術を余儀なくされてしまったのだと指摘する。

 このようにゴシップ色の強い『The Big Miss』だが、ヘイニー氏は執筆の動機を、

「私が見たウッズの人物像、彼を偉大にしている要因を、みんなと共有したかった」

 と語っている。

 それに対しウッズは、

「非常に失望している。これは裏切り行為だ」

 と怒りを隠さない。マスターズでもウッズの「復活」が話題になったが、今後は、人間性と実力は別物だと示したいところだ。

『週刊現代』2012年4月21日号より