つながる!ソーシャル時代 ヒト・カネ・コト
2012年04月12日(木) 松岡 由希子

編集長は15歳! ソーシャルメディア時代のティーン向けメディアとは?

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「10代による10代のためのオンラインマガジン「RookieMag.com」」

 欧米のみならず、日本でも長年、ティーン向けメディアによって、多くの若者文化が発信されてきましたが、「ブログやソーシャルネットワークサービスなどを通じて、誰でも発信者になれる」というこのソーシャルメディア時代ならでは、という新しいティーン向けメディアとして、「RookieMag.com」が注目されています。

 「RookieMag.com」は、"10代による10代のためのメディア"をコンセプトとするオンラインマガジンです。ファッションやコスメ、グルメのほか、映画・本といったカルチャーから恋愛相談まで、幅広いジャンルを網羅。ティーンエイジャーならではのフレッシュな視点から製作されたエッセイ、写真、イラスト、動画などが、一日三回のペースで更新されています。

「「RookieMag.com」初代編集長タビィ・ジェヴィンソンさん(左) Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by La'J

 このメディアの特徴は、編集長が15歳の少女であること。編集長のタビィ・ジェヴィンソン(Tavi Gevinson)さんは、11歳のとき、自作ブログ「Style Rookie」で、お気に入りのファッションコーディネイトを写真に撮って公開したり、好きな音楽や映画をテーマに記事を書いたりと、独自の創作活動をスタートさせました。次第に、彼女の自由なファッションセンスやユニークな視点が各界で注目され、イタリアファッションブランド「プラダ(Prada)」を手がけるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)や歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)も愛読者に・・・。タビィさんは、10代のカリスマブロガーとして世界的に知られるようになりました。

 そして、ブログ立ち上げから4年が経った2011年9月、タビィさんは、ウェブマガジン「RookieMag.com」を創刊。初代編集長に就任し、編集者4名、ライター、イラストレーター、フォトグラファー総勢40名とともに、「同世代の女子たちが本当に求めている情報とは何か?」を徹底的に追求したコンテンツを発信し続け、ティーンエイジャーを中心に多くの支持を集めています。

 10代をメインターゲットとするメディアとしては、ドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーア(Michael Moore)氏が立ち上げた高校生ジャーナリストによる高校生のためのデジタル新聞「HIGH SCHOOL NEWSPAPER」や、ティーンのボランティア活動をサポートするオンラインプラットフォーム「Do Something」などもありますが、これらは、大人が若者たちのために執筆活動の場やコミュニケーションハブを用意した事例であることが「RookieMag.com」とは異なります。

 「RookieMag.com」が生まれ、順調に成長しているのは、彼女たちのたちの類希なるセンスや発信力ゆえという面ももちろんありますが、ブログ「Style Rookie」をきっかけに"フツーの女子学生"が「個」として広く認められ、これに共感する人々が集まることで、メディアを創りだすまでにコミュニティ化しうること。また、年齢や経験を問わず、誰もが自ら求めるメディアを自らの力で創り、運営できるという可能性の一端が、「RookieMag.com」の存在によって示されているのではないでしょうか。


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