伊藤博敏「ニュースの深層」
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ダンスが中学で必修化されて検査・指導・摘発が続き、悲喜こもごものクラブ経営者たち

2012年04月12日(木) 伊藤 博敏
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〔PHOTO〕gettyimages

 学習指導要領が改正、4月の新学期から中学1、2年生の体育の授業で、ダンスが必修化された。

 ダンスは、民族舞踊のフォークダンス、自分たちで振付を考える創作ダンス、ヒップホップなどの現代的なリズムダンスの3種目のなかから学校が選択、生徒に指導することになっているが、圧倒的人気は生徒の要望もあってヒップホップ。文部科学省の調査では、7割近くが選択していた。

 しかし、年と共にリズム感は衰える。40代、50代の中年体育教師が、あわてて「ダンス教室」に通う姿が見られるという。一方で、ダンス好きのリズム感のいい子は、授業を楽しみにしており、悲喜こもごもだ。

 そうしたなか、ダンスシーンをリードしてきたクラブ経営者が、浮かぬ表情を見せている。昨年から"締め付け"が、急に厳しくなったのだという。

「つい最近、手入れを食いました。無許可で客にダンスをさせたということで、みんな事情聴取され、調書も取られた。次は見逃してくれないから逮捕です。中学でダンスを教えることになり、裾野が広がるのはいいことなんだけど、その分、クラブの"掃除"をしておこうと、全国で警察の摘発が相次いでいます。やってることが矛盾しています」(港区のクラブ経営者)

 押尾学、酒井法子、市川海老蔵といった芸能人絡みの事件で、必ず登場するのがクラブである。ホステスが接待する銀座、赤坂の高級クラブではなく、踊れるクラブ---。

 そこは、単なる「踊りの場」というのではなく、女性なら容姿、男性なら資金力を持つ若くてワンランク上を自負する人間たちの社交場ともなる。だから、芸能人、モデル、歌手などが集まり、その評価が店の"格"を上げ、繁盛する。

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