「未来新聞」はなぜできないのか?
 ~被災地の子供たちに先行されたマスメディア~

 新聞社に勤めていた頃から、自分の中にあった大きな疑問は、「新聞はなぜ未来を語らないのか?」だった。エイプリルフールで、東日本大震災の被災地の子供たちが「未来新聞」を作って配ったというニュースに接して、「やられた」と思ってしまった。

「10年後のふるさと」を構想する

 NHKが伝えたところによれば、エープリルフールの4月1日、被災地の子どもたちが、「うそで終わらせたくない10年後のふるさと」の姿を描いた「未来新聞」を作って配ったという。

 未来新聞を作ったのは、宮城県石巻市と岩手県の陸前高田市と山田町でまちづくりを考える活動をしている子どもたち。青森から沖縄までの14ヵ所で配られたという。

 トップの記事は、ノーベル賞に「復興賞」という部門が新設され、最初の受賞者に東北6県で結成された「東北連合体」が選ばれたというもの。

 津波の教訓を伝える公園の来場者が1億人を超えたとか、開発された駅ビルが観光客でにぎわったとか、震災後に夢みた町が実現したという内容だ。編集に加わった中学生は「皆で真剣に考えたので、うそで終わらないよう頑張っていきたい」と話したという。

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