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リベラルアーツカレッジを出て日本で起業後に再渡米、ハーバードMBAを経てグーグルへ vol.2

2012年04月09日(月) 田村 耕太郎
HBSの教室にて (左が石角友愛さん)

vol.1はこちら

 前回に続き、『私が白熱教室で学んだこと』(阪急コミュニケーションズ刊)の著者、石角友愛さんへのインタビューの後半を紹介する。前回は、普通の女子高生が一念発起してアメリカのボーディングスクールからリベラルアーツカレッジに進むまでであった。今回はリベラルアーツカレッジからハーバードMBAを取得してグーグルへ就職するまでについて聞いてみた。最後に結婚から出産までも語ってもらった。

 日本でリベラルアーツカレッジについての関心は高まるものの、その実態はまだよく知られていない。総合大学とリベラルアーツカレッジの違いはなんだろうか?

 USニュース誌によると、総合大学と比較したリベラルアーツカレッジの利点と難点は以下の通りだ。

〈利点〉

・先生は研究より教育を優先
・クラスの規模が小さい
・取りたい授業を取れる
・競争率が高く結果として質の高い学生が集まる
・教授と仲良くなれる
・結束感が強い
・学生へのケアが行き届き、孤立感がない
・卒業生ネットワーク強力

〈難点〉

・授業料が高い
・田舎にある
・閉鎖的な社会
・多様性が少ない
・ケアが行き届くので箱入りになる
・授業の種類が少ない
・イベントも少ない
・ネットワーキングの規模が限られる

 なるほど。田舎にある小規模な学校で、内容としては前回紹介したボーディングスクールの延長のような感じか?

チャンスと行動

――リベラルアーツ教育の良さ。何が一番意義深かった?

石角 知的好奇心を強くもつようになったことです。ルネッサンス時代の美術史の授業や、近代社会学理論の授業、バイオテクノロジーの授業など幅広く学ぶことで、学ぶことが純粋に楽しいなあ、新しいことを知るってこんなにも楽しいのかと思い、毎授業必ずノートをびっしり取り、教授とも仲良くなりました。

 今でも授業の内容は結構覚えていて、おかげで美術館にいってもコンテクストが頭に入っているし、哲学書を読んでも背景が分かるし、科学雑誌を読んで惑星の一生などの記事を読んでも楽しめます。知的好奇心が強いというのは、人生を楽しむ上でも非常に大切なスキルなのではないでしょうか。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。