一瞬でもやりたいと思ったら即実行!
リベラルアーツカレッジを出て日本で起業後に再渡米、ハーバードMBAを経てグーグルへ vol.2

HBSの教室にて (左が石角友愛さん)

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 前回に続き、『私が白熱教室で学んだこと』(阪急コミュニケーションズ刊)の著者、石角友愛さんへのインタビューの後半を紹介する。前回は、普通の女子高生が一念発起してアメリカのボーディングスクールからリベラルアーツカレッジに進むまでであった。今回はリベラルアーツカレッジからハーバードMBAを取得してグーグルへ就職するまでについて聞いてみた。最後に結婚から出産までも語ってもらった。

 日本でリベラルアーツカレッジについての関心は高まるものの、その実態はまだよく知られていない。総合大学とリベラルアーツカレッジの違いはなんだろうか?

 USニュース誌によると、総合大学と比較したリベラルアーツカレッジの利点と難点は以下の通りだ。

〈利点〉

・先生は研究より教育を優先
・クラスの規模が小さい
・取りたい授業を取れる
・競争率が高く結果として質の高い学生が集まる
・教授と仲良くなれる
・結束感が強い
・学生へのケアが行き届き、孤立感がない
・卒業生ネットワーク強力

〈難点〉

・授業料が高い
・田舎にある
・閉鎖的な社会
・多様性が少ない
・ケアが行き届くので箱入りになる
・授業の種類が少ない
・イベントも少ない
・ネットワーキングの規模が限られる

 なるほど。田舎にある小規模な学校で、内容としては前回紹介したボーディングスクールの延長のような感じか?

チャンスと行動

――リベラルアーツ教育の良さ。何が一番意義深かった?

石角 知的好奇心を強くもつようになったことです。ルネッサンス時代の美術史の授業や、近代社会学理論の授業、バイオテクノロジーの授業など幅広く学ぶことで、学ぶことが純粋に楽しいなあ、新しいことを知るってこんなにも楽しいのかと思い、毎授業必ずノートをびっしり取り、教授とも仲良くなりました。

 今でも授業の内容は結構覚えていて、おかげで美術館にいってもコンテクストが頭に入っているし、哲学書を読んでも背景が分かるし、科学雑誌を読んで惑星の一生などの記事を読んでも楽しめます。知的好奇心が強いというのは、人生を楽しむ上でも非常に大切なスキルなのではないでしょうか。

――そこまでユニークな教育を本場アメリカで受けていたのに、なぜわざわざ日本に帰り起業したの?

石角 これもまた私の、『周りがやっているからって私も自問自答しないで闇雲にやるべきなのだろうか?』という癖が出たというのでしょうか。みんなと同じことをするのが嫌だったのです。すなわち、日本人留学生にとって、一番よくある選択が、『ボストンキャリアフォーラムで日本の会社から内定をもらう』ということ。リクルートスーツを来て、同じような形式の答えを練習する人たちをみて、『何かが違うのでは』と思ったのです。 

 それほど、日本の会社のことを学んでどんな会社でどんな仕事がしたいか? を理解する機会がなかったからだとも考えられます。

 また、たまたま(今でも愛読書の一つ、何十回も読んでいる)『スターバックス成功物語』(日経BP社)や孫正義氏のバイオグラフィー『志高く 孫正義正伝』(実業之日本社)など、素晴らしい著書に出会い、起業熱が自分のなかで高くなっていたのもこの時期です。

 そしてたまたま、色々な偶然が重なって自分がアイデアを実行するチャンスが巡って来たのも同じ時期なので、一気に行動に移すことに決めました。

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