新霞が関人脈 佐々江外務事務次官は広大付高で寮生活 広島県

 今回は文部科学省と農林水産省、内閣府、財務省、警察庁、外務省、環境省、会計検査院で活躍する広島県出身の官僚を紹介する。

文部科学省 土屋定之氏

 文科省では総括審議官や官房長などを務めた科学技術・学術政策局長の土屋定之氏(北大院工79年科技庁、写真)が私立修道高卒だ。「バンカラな気風だった」と話す。旧制中学からは日本画家の平山郁夫氏が出ている。

 NTT社長の三浦惺氏や三菱重工業会長の佃和夫氏、日本IBM会長の大歳卓麻氏、歌手の吉川晃司氏(中退)がOBだ。国民新党代表の亀井静香衆院議員も修道中学から高校に進んだ。2年生の時に定期券購入に使う通学証明書発行の有料化に反発して学校側に抗議するビラを配り、放校処分になったことで知られている。

 ユネスコ代表部大使の木曽功氏(東大法76年文部省)と国際課長の池原充洋氏(東大法82年文部省)、北陸先端科学技術大学院大学特別学長補佐に出向する松川憲行氏(京大法85年文部省)は国立広島大付属福山高の出身。

 09年から1年間、文化庁長官を務めた玉井日出夫氏(東大法73年文部省)は愛媛県育ちだが、広島市の県立国泰寺高を出た。同校はアムステルダム五輪(1928年)三段跳びの金メダリスト・織田幹雄氏や元衆議院議長の灘尾弘吉氏、デザイナーの三宅一生氏の母校でもある。文化庁長官官房審議官の芝田政之氏(慶大経81年文部省)は県立広島皆実高を出た。国立美術館理事兼事務局長に出向中の小松弥生氏(京大法81年文部省)は国立広島大付属高卒だ。

 内閣府総括審議官の前川守氏(東大文82年経企庁)も広大付属だ。旧制中学からは新日鉄初代会長で日本商工会議所会頭を務めた永野重雄氏、旭化成会長で日商会頭になった山口信夫氏、元日清紡績社長で日本経済団体連合会会長を務めた桜田武氏、作家の阿川弘之氏、日本サッカー協会の長沼健元会長が出ている。高校からはJリーグの前チェアマン、鬼武健二氏らが出ている。

 財務省では、内閣官房地域活性化統合事務局局長代理の枝廣直幹氏(一橋大経80年大蔵省)が、備後福山藩の藩校の流れをくむ県立福山誠之館高卒。「スポーツも盛んな文武両道の学校だった」と話す。旧制中学からは作家・井伏鱒二氏や文相などを務めたあと広島大学初代学長となった森戸辰男氏、評論家の藤原弘達氏、高校からは推理作家の島田荘司氏が出ている。横浜税関長の宗永健作氏(東大法79年大蔵省)は広島学院を、岡山県警本部長の原信造氏(東大経81年大蔵省)は広大付属を出ている。造幣局理事長の新原芳明氏(東大法72年大蔵省)は修道OBだ。