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佐々木俊尚×田原総一朗×80年代生まれの若者4人第二回「ネットはコミュニティのかたちをどう変えようとしているのか」

第一回はこちらをご覧ください。

田原: ちょっと聞きたいんだけれど、結婚したらどうするつもりなの?

高木: 結婚したら、結婚しながらシェアハウスをするかな、と思っています。

佐々木: 新婚家庭をシェアハウスにするということですか?

高木: そうですね。

田原: たとえばあなたが結婚したときに、奥さんをここに連れてくるんですか?

高木: ここかどうかはわからないですが、たとえば僕の知り合いで元々シェアハウスをやっていた方が結婚して、夫婦で子育てのシェアハウスをやっているんですね。それにはけっこう良いことがあって、たとえば共働きをしていて子どもが看られないとか病気になってしまったときなどは、いっしょに住んでいる人が面倒を看るというようなことがあります。

「ヤマギシ会とどこが違うの?」

佐々木: コミュニティで子育てをするというのは、新しい概念としてたしかにありますよね。

田原: でもそれは、なんだかヤマギシ会みたいじゃないの。あれは山の中で、いわば大きなシェアハウスで結婚してもいっしょに住んでいて、自分の私物は一切なし。というふうに考えると、似ているんじゃないかな?

高木: でもこれはある種、今の時代の都市のなかでのサバイバルの手段として自意識を持ってやっていることなんです。

佐々木: オープンかクローズドかというのは大分違うと思うんですね。ヤマギシズムとかオウム真理教というのはやっぱり閉鎖系で、外界と接点を持っていないんです。今のシェアハウスというのは外の世界と有機的に連動してやっているので、目が外に開いているという意味では、内向きで同調圧力のなかでどんどん連合赤軍みたいになるということはないんだと思いますよ。

田原: そうか、なるほどね。

高木: 主につながりとしてはFacebookとかTwitterが多いんですが、そういう形でどんどん広がっていって、オープンだけどいきなりまったく見ず知らずの人が来るのではなくて、価値観が共通している人や何かに取り組んでいる人の間で輪が広がっていって、結果としてネットワークも大きくなっているという感じですね。

田原: ちょっと聞いていいですか。西田さんは今の高木さんの話を聞いてうらやましいと思う? 自分もやってみたい、とか。

西田: 僕はあんまり思わないです(笑)。僕はもう結婚していて子どもがいるんですね。シェアハウスをやるより先に結婚して子どもを作ってしまった。見通しが立たないということでは、僕のように非常勤講師をやっているのもあまり見通しの立っている生活ではないんですが、それでもそれは過剰流動的であるような気がします。つまり、今の僕の状態よりも、高木さんの状態のほうが不安定だと思います。ただ、先ほど聞いてびっくりしたのは、数日、コピーライティングして1ヶ月分の生活費が稼げるというところですね。

田原: すごい力ですね。普通はないですよ。

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