アメリカの白熱教室を経てシリコンバレーで子育てと"世界一の仕事場"を楽しむ!
女子高生がボーディングスクールに飛び込んだ理由 vol.1

ハーバードビジネススクール〔PHOTO〕gettyimages

 ハーバードビジネススクールを卒業し、グーグル本社に勤務する石角友愛さんから献本いただいた新著『私が白熱教室で学んだこと』(阪急コミュニケーションズ刊)がおもしろい。

「リベラルアーツカレッジ→ハーバードMBA→グーグル」と聞けば、「なんだ。我々には縁遠いスーパーエリートの話か」で終わってしまう。だが、この著書を魅力的なものにしているのは、帰国子女でもなく、日本の高校に通う女子高生であった著者が一念発起して高校の途中からアメリカに単身乗り込み、様々な障壁にぶち当たりながら、それを克服する様子が赤裸々に語られているからである。

 高校生まで英語もしゃべれず、外国の生活や文化に直接触れることのなかった石角さんの体当たり、アメリカ高校、学部、ビジネススクール体験記なのだ。是非ご一読をおすすめしたい。

 彼女のケースでさらに興味深いのは、ビジネススクールで伴侶を見つけ、結婚し、MBA修了の5日前に出産まで果たしていることだ。結婚や出産とキャリアや留学の両立に迷いを感じる方々の参考にもなると思う。

 シリコンバレーで子育てに仕事に、そしてさらなる学びに奮闘する著者に試みたインタビューを2回に分けて披露する。今回は、海外生活体験のない女子高生がアメリカ留学を決意し、アメリカのボーディングスクールに飛び込むまでを中心に紹介したい。

"かわいい子"ほど厳しく育てる!

 アメリカの代表的なエリート教育の舞台とされるボーディングスクール。ボーディングスクールとはそのまま「下宿」「寄宿」という意味である。なぜ全寮制・寄宿教育がエリート養成向きなのか?『アメリカのスーパーエリート教育』(石角完爾著・ジャパンタイムズ刊)によれば、それには以下の理由がある。

・子供の精神・情操教育のためには、子供の甘えを律するよう親元から引き離し、規律の厳しい環境に置く必要がある。

・子供を都会の退廃から引き離す必要がある。

・親の裕福さから引き離す必要がある。

・勉強、スポーツ、文化・芸術、社会奉仕を叩きこむには週7日、24時間の密着教育が必要である。

・子供の独立心、自立心、創造性、リーダーシップ等を鍛錬するためには教師も一緒に寝起きする必要がある。

・フェアネス、互助の精神を学び、お互いの違いを認識するには相部屋の寮生活が適している。

・よい生徒を集めるためには通学可能地域だけを対象とするのではなく、国内外から生徒を集められる全寮制が有効である。

 親元から引き離し、誘惑の多い都会から隔離し、世界から集まった多様な同世代と相部屋の質素な全寮生活を送りながら、勉強にスポーツに芸術に社会活動に忙しくさせて、一緒に生活する先生とリーダーシップや独立心も学んでいくのがアメリカのエリート教育なのだ。

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