現役の東大教授(安冨歩氏)が明かす 平気で人を騙す「東大の先生たち、この気持ち悪い感じ」

2012年04月04日(水) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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 権力の集まる場所にいる人は、だいたいこれを使っています。欺瞞的な言葉を使って、その場その場でごまかしながら、自分に都合のよい方向に周囲を動かしていこうとする。

 その技術が高いほど、物事の処理も巧みになっていき、組織の中心的役割を担うようになります。つまり、東大を出たような人で、かつそういう方向に頭を回すことが得意な、自分の考えも信念も感情もない人ばかりが上に集まっていくということです。これは国民にとって大変な不幸です。

 私が本の中で東大を散々にこき下ろしているので、東大関係者からは怒りの声も聞こえてきます。しかし、背中を押し、支えてくれた教員の方々がいたことも事実です。また、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教には、激励のお言葉をいただきました。

 私がこの本を出した目的は、東大の悪口を言うためではありません。原発事故によって露見した日本社会の真の様相を明らかにしなければ、この国は暴走してしまうと思ったからです。そうしなければ、私自身が生きる道を閉ざされてしまう気がしたのです。

 いま、原発の再稼働だとか、ヨルダンに輸出だとかいったおかしなことが、もっともらしい東大話法で唱えられています。これを抑えられなければ、もう原発も東大話法支配も止めようがない。でも逆に、ここで「怖い」、「嫌だ」というような思いをストレートに言葉にできる人が増えれば、逆転は始まると思うのです。実際、その兆しも出始めています。

 そういう人たちが政治家に選ばれて、大きな権限を持てるようになれば、国は変わる。いまがその最後のチャンスだと、私は思っています。

「週刊現代」2012年4月7日号より

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