経済の死角

この連日の揺れが何を意味するか、ご存知ですか
忍び寄る「震度7」その現実味

2012年04月03日(火) 週刊現代
週刊現代
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 地震には「足音」がある。近づくものが巨大であるほど、その音は大きく響く。3・11前、東北沖にはとてつもない〝怪物〟の気配があった。再び始まった大地の揺れは、いったい何を意味するのか。

「M5級が連発」する意味

 東日本の沖に広がる太平洋で、1年前、海底が南北500km、東西200kmにわたって〝割れた〟。

 解放されたエネルギーはM(マグニチュード)9・0。人知を超えた巨大なエネルギーの余波は、今も日本列島を揺さぶっている。

 気象庁は3月8日、昨年の東日本大震災以降、日本で発生したM5以上の地震が、約600回に達していることを公表した。このうち、M6以上の地震は97回。M7以上の大地震も6回起きたという。

「地震の回数を見ても、まだ収束に向かっているとは言えず、M7以上の余震の可能性も消えていない」(気象庁地震津波監視課)

 不気味なことに、地震は確かに「多い」。微小地震を含めた総数自体は、昨年に比べると徐々に減る傾向にある。ところが最近、M5クラスの中規模地震が再び増加しているのだ。

 たとえば3月14日午後6時ごろ、三陸沖でM6・8とかなりの規模の地震が発生。するとその約2時間後の午後8時前、ほとんど同じ場所で、続けざまにM5・9の地震が起きた。

 さらにその1時間後の午後9時過ぎ。今度は千葉県の東方沖で、M6・1の地震が発生した。この地震は陸地に近かったため、茨城県神栖市付近で震度5強、日立市で震度5と、強い揺れを記録している。この3月14日は、わずか3時間の間に、3回もM6クラスの地震が起きたのである。

 問題は、これだけではない。こうした中規模の地震は徐々に数を増やしながら、なんとその震源が「東京」に向かってゆっくりと近づいてきているのだ。

 筑波大学大学院生命環境科学研究科の八木勇治准教授がこう語る。

「3月14日の千葉東方沖の地震は、千葉県沖の〝浅い〟場所で起きました。実はこのタイプの地震は、これまで主に、東日本大震災の震源域である福島県沖などで発生していたのです。ところが、今やその範囲がだんだんと広がり、関東地方の浅い場所でも地震が起きはじめました。

 このタイプの地震は、都市から離れていない海岸線近くが震源になる。基本的にはM6以上の地震が想定できますが、もしそれがM7クラスの地震になり、しかも大都市近くで起きるとすれば、大きな被害が予想されます」

 次ページの図を参照してほしい。これは最近の約1ヵ月間に東日本で起きたM3以上の地震をマッピングし、さらにその上に、M5以上の地震の震源を重ねて表示したものだ。

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