経済の死角

緊急レポート 老朽化首都高「危ない亀裂」が簡単に見つかった!

2012年03月30日(金) フライデー
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首都高6号向島線の橋脚に縦方向にヒビが入っているのを発見。こんな損傷が首都高のあちこちで散見される

 未補修の損傷件数が9万6600!総延長301kmのうち半分が30年以上経過--- 有識者会議が「過酷な使用状況で劣化が激しい」と指摘 まずは「首都高速道路株式会社」(本社・東京都千代田区、橋本圭一郎会長兼社長)が、本誌に話した見解から紹介しよう。

「現在、首都高速道路が管理すると決められている今後40年間は、首都高で安全に車を走らせることはできると考えています。その先、さらに保たせようとなると問題のある箇所が生じることがあり得るということで、有識者会議を立ち上げたのです。50年後まで首都高が保たないと分かっているわけではありません」

 この3月から首都高の「大規模更新のあり方に関する調査研究委員会」(委員長・涌井史郎東京都市大学教授)が始まった。この中で首都高速が明らかにしたのは、'02年度以降に首都高で見つかった損傷が累計で26万件あり、うち9万6600ヵ所が'09年度末までに未補修という事実だ。総延長301kmのうち約半分が開通から30年以上経ち、'02年度に見つかった損傷の数が3万件程度なのに対し、'09年度は1.3倍にあたる4万件に上った。「予想を超える過酷な使用状況で劣化が激しい」との指摘があったとも報じられた。

 それでも、首都高は「日常のメンテナンスはきちんとやっているが、今の段階で長期的な視野に立たないと後々困るから検討を始めた」と、冒頭のコメントと同じく危機感を露にすることを嫌う。首都高全体の未補修箇所の分布図を示してほしいという本誌のリクエストには、「路線ごとの数を取りまとめていない」と説明し、代表的な損傷事例として、補修済みの15箇所を挙げてきただけだった。

 そこで本誌は独自に首都高の危険箇所を探したのだが、あっけなく損傷箇所が見つかった(次ページ)。橋梁や橋脚の亀裂(高井戸付近、吾妻橋付近)、剥き出しの鉄筋(麻布十番付近、蓮根付近)などである。本誌の写真を首都高速に提示すると、彼らは「基本的に損傷程度はB、Cランク」と判定した。

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