[プロ野球]
横浜DeNA・大原淳也「再び3拍子揃った内野手へ」

アイランドリーグ出身NPB選手は今 Vol.3

打撃を1からやり直し

「スタートでつまづいたのがすべてでしたね」

 ルーキーイヤーの昨季を大原はそう総括した。1月の新人合同自主トレで右ふくらはぎを肉離れ。キャンプインからアピールするはずが、まずはケガの治療から始めなくてはならなかった。故障が癒えたと思ったら、今度はNPBの壁にぶち当たった。

 2軍で89試合に出場したものの、打率はわずか.173、2本塁打、2盗塁。一昨年は香川のリードオフマンとして打率.314、10本塁打、29盗塁と活躍した姿は見る影もなかった。本人も「かなり不本意です」と苦笑するしかない成績だった。

「アマチュア時代から、これまでやってきたことを根底から否定されました。“NPBで生き残るには直すしかない”と……。それに対応するのに時間がかかりましたね」

 打撃に関しては1からやり直した。横浜に来るまでは「ボールは待っていれば来る。だから、それをしっかり打ち返す」というイメージで打席に立っていた。だが二軍の監督、コーチからは「それだと振り遅れるし、詰まる」と指摘を受けた。「待つ」のではなく、こちらから「打ちに行く」。投球に対して体を入れていく打ち方を徹底された。頭では理解しても体は思うように動いてくれない。葛藤の日々が続いた。

 守っても失策は11個。慣れないセカンドのポジションでのミスが多かった。
「香川でも基本的にショートでしたから、セカンドとなると打球に対する感覚が全く違う。1歩目の動き出しや予測の部分で戸惑いがありました」

 走塁に関しては、そもそもふくらはぎを痛めたことで、首脳陣に足が速いという印象を与えられなかった。シーズンに入っても盗塁のサインは滅多に出ない。