欧米のファンドマネージャーが強気になり始めた。景気回復期待が高まり、“リスクオン"の投資スタンス続く
〔PHOTO〕gettyimages

 最近、欧米のファンドマネジャー連中とメールをやり取りすると、彼らの投資スタンスが少しずつ強気に傾いていることが分る。その背景には、ギリシャ問題が一服しユーロ圏の信用不安問題が小康状態になっていることに加えて、米国経済の回復への期待が高まっていることがある。

 そうした期待の高まりを映して、米国をはじめ世界の主要株式市場の多くは安定した展開を示し始めている。投資資金も徐々に株式市場に戻っていることも、ファンドマネジャーの心理状態を改善する要素の一つになっている。当面、潤沢な資金供給の政策に変化はなく、投資家が、相対的にリスクの高い金融資産に資金を投資する、いわゆる“リスクオン"のスタンスが続くことが予想される。

 一方、金融の経験則から、「投資家が皆強気になった時には、相場の急変に注意が必要」との見方もある。そうした"へそ曲がり"の意識も頭のどこかに入れて置きたい。

高まる米国経済の回復期待

 最近発表された米国の経済指標をみると、景気の回復が少しずつ進んでいることが確認できる。懸念された労働市場にも明るさが差し始めており、失業率も徐々に低下傾向を辿っている。それは株価にも表れ始めている。株価指数は昨年10月の安値から既に30%程度上昇している。

 そうした傾向を映して、投資資金が株式市場に戻り始めている。S&P総合株価指数が2008年のリーマンショック以来初めて1400ポイントに乗せた週には、米国株式ファンドに相当な資金が流入したと言われている。

 ユーロ圏の信用不安問題が取り敢えず小康状態を保っていることも、投資家の“リスクオン"のスタンスをサポートする材料になっている。その為、金融緩和が続いて潤沢に供給された資金の一部が、相対的に高い期待収益を求めて金融市場に流れ込んでいる。

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