独占スクープ 年金資産2000億円を食いつぶしたAIJ幹部が全部白状する!

2012年03月19日(月) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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 石山さんは役所を退職した後、都内の年金基金に天下りし、その時代にオルタナティブ投資(株や債券など従来型の投資ではなく、未公開株式やヘッジファンド、不動産などへの投資)を猛勉強したと聞いています。

 そして、実はAIJが初めて契約した年金基金は、石山さんが理事を務めていた東日本文具販売厚生年金基金だったそうです。もっとも、同基金は'03年頃にAIJと契約したものの、別の投資で損をしたらしく、穴埋めのため、しばらくすると解約したそうですが。

 石山さんがコンサルタント会社を立ち上げる際は浅川社長が資金援助していますから、公私に渡って関係が深かったのは間違いない。いずれにせよ、浅川社長が全国の年金基金に食い込んだのは、石山さんの存在が大きかったのは事実でしょう。

 浅川社長がなぜ運用成績を改竄したのか、その心中は計りかねます。ただ、運用自体は行われていたと信じたい。アイティーエム証券が預かった資金は香港の投資銀行経由ですぐに投資に使われていましたから、資金そのものを勝手に流用するなどということは、浅川社長といえどもできないはずなんです・・・・・・。恐らくここ数年は、集めたカネを全て投資失敗の穴埋めに使う自転車操業が続いていたのではないでしょうか。

 今まで長期にわたって虚偽報告に気づくこともなく、お客様にファンドを勧めてきた私たちにも、重い責任があります。今は本当に、お詫びの気持ちしかありません。

 浅川社長の現在の消息は、私たちにも伝えられていません。2月24日の8時15分の時点で金融庁に呼ばれたということは知っていますが、それ以降は会社にも姿を見せず、住んでいた六本木の高級マンションもすでに引き払ったといいます。証券取引等監視委員会の調査に応じる以外は、メディアの目を逃れてどこかに隠れているようです。

 しかるべきタイミングで、事件の詳細を語ってくれることを願っています。

「週刊現代」2012年3月24日号より

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