オリンピック
二宮清純「ロンドン五輪、マラソンの課題」
ロンドン五輪に挑むマラソン日本代表8人

 ロンドン五輪のマラソンに出場する日本代表選手(男女)が先日、発表されました。
メンバーは以下のとおりです。
<男子>
藤原新、山本亮、中本健太郎(補欠・堀端宏行)
<女子>
重友梨佐、木崎良子、尾崎好美(補欠・赤羽有紀子)

北京の完走率は50%

メディアの多くは「誰が選ばれるか!?」に注目していましたが、私はむしろ選手をどう管理し、最高のコンディションでロンドンを走らせるか――。こちらの方が大事だと思うんです。つまり、ここから先は陸連の管理、サポート体制が問われます。

 というのも前回の北京五輪では、代表メンバーの6人中3人しか完走できなかったからです。北京五輪の結果はこうでした。

<男子>
尾形剛  2時間13分26秒 13位
佐藤敦之 2時間41分8秒 76位
大崎悟史 欠場
<女子>
中村友梨香 2時間30分19秒 13位
土佐礼子  途中リタイア
野口みずき 欠場

 完走率50%という数字は異常です。これでは何のために、この6人を選んだのかわかりません。陸連の管理、サポート体制が万全だったとはお世辞にも言えないでしょう。

 もちろん陸連だけを責めれば、それで済む話でもありません。マラソンは個人競技の最たるものであるゆえ、仮に故障があったとしても、選手はそれを明らかにしたがりません。敵に弱みを見せたくないのは当然のことです。