スポーツ

[陸上]
海老原有希<Vol.4>「炎のスロワーに」

2012年03月21日(水) スポーツコミュニケーションズ

放物線ではなく台形

写真提供:スズキ浜松アスリートクラブ

 理想とするやりの軌道は放物線ではなく、台形だと海老原は言う。
「早く水平状態に入れると風の抵抗は小さくなる。そのまま遠くへ飛んで、ゆっくり落ちていく形です」

 やりのお尻の部分をいかに早く上げるか。目下、取り組んでいるのは、この部分だ。岡田コーチは、そのためのポイントをこう明かす。
「前に突っ込んで流れるのが一番良くない。種目はやり投なんですけど“投げよう”と思ってはいけないんです。やりを“はじきだす”“送り出す”という感覚が大切です」

 女子やり投げの世界記録は2008年にバルボラ・シュポタコバ(チェコ)がマークした72m28。北京五輪も71m42の記録で金メダルを獲得した。09年の世界陸上ではシュテフィ・ネリウス(ドイツ)が67m30で優勝している。61m56を投げてアジアの頂点に立った海老原だが、世界と対等に戦うにはまだ越えなくてはならない壁がある。

 世界のトップレベルでしのぎを削る村上は、こう国際大会での戦い方をアドバイスする。
「世界の戦いでは勝負どころを明確にすることが大切です。まずは前半の3本目までに結果を残す。(残り本数が少なくなって)追い込まれてから勝負をかけるのは難しい。そのために勝負どころで結果を残せる技術をしっかりつかむことがポイントになるのではないでしょうか」

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