ふっしーのトキドキ投資旬報

時事通信と共同通信が正反対の「事実」を報道。東電OL殺人事件のDNA鑑定の報道から、マスコミやソーシャルメディアの「情報」との接し方を学ぶ

2012年03月14日(水) 藤野 英人
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 今日の話題は東電OL殺人事件の真相解明をすることが目的ではありません。ましてや東電に対する批判でもありません。ただ、時事通信と共同通信の2社の間で、まったく矛盾した報道が短い間でしたが、流れた事実に着目をして、私たちがメディアやSNSとのどのような距離感で接するべきかという私の考えを述べたいと言うお話です。

 2012年3月13日の未明に時事通信社と共同通信社でまったく違う内容の記事が配信されました。それは、

 共同通信からの記事
〈 東京電力女性社員殺害事件で無期懲役となったネパール人ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(45)の再審請求審で、東京高検が物証27点を独自にDNA鑑定した結果、被害女性の手に付着していた微物から受刑者と一致するとみられるDNA型が検出されたことが12日、検察関係者への取材で分かった 〉

 時事通信からの記事
〈 東京高検が独自に行っていた27点の物証のDNA型鑑定の結果、ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(45)や、別人の「第三者」のものと特定できるDNA型は、いずれも検出されなかったことが12日、関係者への取材で分かった。 〉

 要するに、まったく違う報道が同時に流れたのです。DNA判定で黒だったという意見と白だったというまったく異なる事実が出てきたということです。

 この件の発見者のブロガーのakof氏こと藤若亜子さんはブログで詳細に本件を記事にしています。

 さて、本件をみてみなさんはどのように考えるでしょうか。

 もちろんマスメディアの本旨、特に通信社の役割を考えるとなんて酷い! という結論になりそうですが、これほど明らかな差が生じることは非常に珍しく、私はこの件について非常に興味を持ちました。

 なぜ、このようなことが起きたのか?

 通信社側が意図的に嘘をつく動機はまったくないはずです。とするならば、情報源に対する取材ミスか解釈の取り違いしか考えられません。情報の出し手(取材源)も通信社ごとに違った情報を出す理由がないはずです。考えられるとしたら、ニュースソースに対する各通信社の現場での取り違いという可能性が濃厚ではないかと思いました。

次ページ  すると果たして、次のような記…
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