他キャリアへも24時間無料、海外からの通話も格安に! 電話アプリで変わる通話コミュニケーションの未来

2012年03月12日(月) 「仕事のヒント」取材班

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 その最大の特徴は無料通話。親しい友人や恋人、家族で同じアプリをインストールするだけで、スマートフォンの機種や通信キャリアに関係なく、無料で通話できる機能は非常に魅力的である。ただ一方で、同じアプリ同士でしか通話ができない、固定電話にはかけられないといったデメリットがあり、電話の代替として使用することは難しかった。そんななか、昨年、NTTコミュニケーションズがリリースしたIP電話アプリ「050 plus」は、従来のIP電話アプリの課題を解決したサービスとなっている。

「050 plus では、アプリ同士にだけに限らず、携帯電話や固定電話などとの通話が可能です。また、050で始まる専用の電話番号が割り当てられるため、相手に番号を通知できるなど、よりこれまでの電話とほとんど変わらない感覚で利用できるIP電話アプリなのです」

 050 plus同士の通話は24時間無料なのはもちろんだが、一般・固定電話や非アプリユーザーの携帯電話との通話は料金がかかる。けれども、携帯電話への通話は1分16.8円、固定電話については3分8.4円とかなり格安。一般的なキャリアの通話料は1分42円程度なので、月に10分程度の通話をすれば、月額315円の基本使用料を支払っても十分に元がとれる。050 plusを使うことでどのくらい得したかも、通話終了時に表示される「おトク額表示」を見れば一目でわかるのもありがたい。

「IP電話は、昨年の震災時に連絡手段のツールとして非常に活躍したといいます。複数のコミュニケーションの手段を用意しておくことも有効でしょう」と、木暮氏。

 国内だけでなく、海外からお得にかけられるのも050 plusの特徴だ。各キャリアとも、データ通信には海外向けのパケット定額プランが用意されているが、通話に関しては1分で数百円かかることも珍しくない。

「携帯の海外使用で一番困るのは、着信した電話に応答しただけでも料金が発生してしまう点です。050 plusであれば着信料もかかりませんし、海外から日本にかける場合も、日本にいる時とまったく同じ料金で通話することができます。ただし、パケット通信は使用しますので、あらかじめ海外パケット定額に加入するなどの注意は必要です。むしろ発信専用として割り切って、ホテルのロビーなどに設置された無料Wi-Fiスポットでしか通話しないようにすれば、海外での通話料はかなり低く抑えられるはずです。海外出張の多いビジネスマンにとっては、必須のアプリと言えるかもしれません」

 国内でも海外でも、大幅な通話料の削減ができる050 plusは、企業からの視線も熱いという。数あるIP電話アプリの中でも、唯一日本の通信事業者が提供するサービスという点で、情報セキュリティの確保を目指すべき企業にとって、安心して導入できるアプリだと木暮氏は話す。

「多様なアプリによってスマートフォンの可能性が広がった一方、スマートフォンの中のアドレス帳やスケジュールといった個人情報をどこまできちんと守れているのかという面で、必ずしも十分でないように感じます。従来の携帯電話では、アプリやコンテンツに関して、電話会社がきちんと管理をしていました。個人のアドレス帳に触るなんてことは、絶対にできなかったわけです。しかし、スマートフォンはあくまでもコンピューター。中で扱う情報はユーザーの自己管理です。アプリによっては、電話番号やメールアドレスを収集し、同じアプリを使っているユーザーを紐付ける機能があるのですが、そうしたデータがまったく悪用されないとも限りません。その点、050 plusは、通信事業者であるNTTコミュニケーションズが展開するサービスですから、情報の管理に関してもかなり信頼を置けるはず。特に企業にとって情報流出は致命傷になりかねません。そういう意味でも、コスト削減を実現しながら安心して利用できる050 plusは、法人利用にとってもピッタリなアプリといえそうです」

 この先、スマートフォン用のIP電話アプリがさらに進化を続けていけば、音声通話料という考え方すらなくなる日も来るかもしれない。そんなスマホの未来を、木暮氏はこう予測する。

「キャリア以外のサードパーティが展開する通話サービスが増えていけば、価格面での競争が起こり、通話料金はもっと下がっていくことでしょう。さらにキャリアの垣根を越えた先にあるのが、電話帳のクラウド化です。クラウド上で管理・共有された電話帳を本人が更新するだけで、友人全体にアドレス更新が反映される。そんなサービスの実現を期待しています。キャリアを超えた『クラウド電話帳』の実現は、通話だけではなく、メールやSNSなど、あらゆる携帯コミュニケーションのハブとなり、私たちの生活をより便利で楽しいものへと変えてくれることでしょう」

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