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 米国・コロンビア・ビジネス・スクールのMichel Tuan Pham教授らが、2012年10月に発行されるJournal of Consumer Researchに発表する研究で、自己の情動や感覚に、より高い信頼を置く人ほど、将来に起きるであろうさまざまな事象をより正確に予測できることが明らかになりました。

 教授らは2008年に行われた米大統領選挙民主党候補者争いの予測(6ヵ月前・結果はオバマ現大統領が民主党候補に選出)、映画の興行成績の予測(3~4日前)、テレビ・オーディション番組「アメリカン・アイドル」2009年の優勝者の予測(1~20時間前)、ニューヨーク・ダウ平均株価指数の予測(1週間前)、大学フットボール・BCSナショナル・チャンピオンシップの勝利チーム(2~4日前)、天気の予測(2日前)、など合計8回にわたり(天気のみ3回・カッコ内数字は予測時期・累計被験者数1,288人)、種類と予測時期の異なる事象に関しての被験者に結果予測をさせました。

 同時に被験者たちは何かを予測し、判断を下す際に、一般的に自分の情動や感覚について、どの程度信頼を置いているのかについても測定されていました。種類も予測期間も異なる8回の実験の結果は、いずれも同様に自己の情動や感覚により高い信頼を置いている人ほど、より正確に結果を予測できていたことを明らかにしていました。

 教授らは、我々が自己の情動や感覚に信頼を置く場合、「正しい」時にはどんな感じがして、「間違っている」ときはどんな感じがするか・・・という「情動と感覚」は、我々が生きてきた世界について、意識的と無意識的とを問わず、獲得してきた全ての情報と知識が集約されたものであるとしています。

 また今回の研究のような、米国人の日常に関連した一連の実験での予測事象に関しては、自己の情動と感覚に高い信頼を置いていることが明らかになり、蓄積された莫大な情報から予測するための「特別な窓」とも言える場所へのアクセスが、より良くなるためにこうした結果となったのではないかとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
Columbia Business School press release 2012.2.24
 


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