中野香織 第3回「大英帝国を担保に独断でスエズ運河を買収した英国の宰相ディズレイリのダンディズム」

2012年02月22日(水) 島地 勝彦

撮影:立木義浩

第2回はこちらをご覧ください。

シマジ ダンディズムとジェントルマンシップのちがいは何ですか。

中野 単純に言ってしまえば、ダンディズムとは、ジェントルマンシップが大木だとしたら、それにくっついている小枝みたいなものかしら。でもいまだかって、ジェントルマンの理念を簡潔にして、過不足なく説明した言葉にわたしは出会ったことがありません。ましてダンディズムもそうです。これぞという見事な定義に巡り会ったことがないんです。

シマジ まあジェントルマンは中世のナイトの流れを汲むものでしょう。関係がありそうですね。

中野 まちがいなく騎士道=ナイトの精神が脈々と紳士道に流れています。英国ではジェントルマンの理念は一種の宗教のようなものでしょうか。政治にも経済にも文学にもファッションにもからんでくるので一筋縄ではいきません。

シマジ 後年、産業革命を起こしたり、アメリカに渡って一旗揚げたヨーマンとか言った若いカントリージェントルマンの台頭の話になると、さらに難しくなりますかな。

瀬尾 話が難しくなりそうなので、そろそろ、ネスプレッソ・ブレーク・タイムにしませんか。

立木 少し早いんじゃないの。

シマジ いいんじゃない。ここら辺で仕切り直しするのも悪くない。

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