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いつまでも「No.2」ではいられない
皇太子「52歳の決断」病身の父君、わが身の責任をどう考えるのか

〔PHOTO〕gettyimages

 52歳といえば、企業では部長クラスの働き盛りだ。現社長は高齢のうえ病身で、近い将来の後継社長就任は既定路線。家庭に問題を抱え、支えてくれる部下も心もとないが、「その時」は近付きつつある。

天皇の体調

 2月はじめ、宮内庁長官官房から報道各社に対し、異例の「要請」があった。

「天皇・皇后は2月2日から7日まで葉山御用邸に滞在、秋篠宮一家も合流することになっていましたが、その間の取材は『御静養のための御滞在の趣旨にかんがみ』遠慮してほしい、ということでした。

 '10年9月には、秋篠宮一家と葉山で静養中、和船を漕いだ直後の天皇陛下が、胸を押さえてうずくまるというシーンが目撃されています。宮内庁は、大事をとったのでしょう」(宮内庁担当記者)

 天皇は2月11日から心臓の精密検査のため、東大附属病院に入院すると発表された。

 昨年2月にも検査を受けているが、昨秋肺炎で入院していることもあり、周囲に天皇の体調を心配する声が多いのは事実だ。

 また、こんな話もある。

「昨年あたりから、陛下にやや難聴の兆候が出ている。今年の新年祝賀の儀では、来賓が『陛下のお声が随分大きくなった』と驚いていた。この件は、皇太子殿下にももちろん伝わっています。殿下ご自身が、『大きな声でお話し申し上げるように』と雅子妃と、愛子さまに伝えられたと聞いています」(宮内庁幹部)

 天皇の体調不良は、ホルモン療法やステロイド剤服用による副作用ももちろんあるが、78歳という年齢からくる影響は無視できない。11日からの検査の結果によっては、より大がかりな治療に取り組む必要も出てくる。宮内庁内部は、年明け後一層緊迫の度を増している。

 そして、天皇周辺が緊迫すればするほど、皇太子の存在感がいやが上にも大きくなっていく。

 皇太子は、今年2月23日に52歳の誕生日を迎える。23年前、皇位を継承したとき天皇は55歳だった。皇太子も、その年齢に近付きつつある。

 言うまでもないことだが、皇太子はいつまでも「皇太子」のままではいられない。最近の言動からは、来るべき自らの責任の重さを受け止めている気配が、確かに見受けられる。しかしその一方で、皇太子には「妻子の悩み」もある。依然として病いの癒えない妻・雅子妃(48歳)、学校でのトラブルが折に触れ報じられる娘・愛子内親王(10歳)。そしてその二人と、天皇・皇后との微妙な関係。

 さらには、皇太子を支えるスタッフ、信頼できる相談相手の不在も影を落としている。
現状を象徴するシーンが、昨年11月に来日したブータン国王夫妻接遇をめぐる一幕だった。ある宮内庁職員が話す。

「天皇陛下が肺炎でご入院中でしたので、皇太子殿下は歓迎セレモニーで天皇陛下の代役を完璧にこなされ、『立ち居振る舞いや所作がすべて頭に入っておられる』と評判でした。殿下ご本人は、『いつ代替わりがあっても大丈夫』という幹部もいた。

 一方、心配なのは周囲のスタッフです。今回の晩餐会は皇太子が天皇・皇后両陛下の名代となったため、運営はすべて、東宮のスタッフが行いました。表向きはすべて順調に運営されたように見えますが、舞台裏は、手続きや準備に不慣れなことが多く、かなり混乱したんです。

 近い将来、皇太子が即位されればいまのスタッフがそのまま持ち上がり、今回のように国賓の接遇を行うことになるわけですが、現状は甚だ心もとない」

 専門スタッフがすべて入れ替わってしまうという問題は、後述するが弟の秋篠宮も強い懸念を抱いている。秋篠宮は独自の改革案を持っているが、それについて皇太子とはまだ話もできていない状態だという。

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