田原総一朗×堀義人(グロービス・グループ代表)×岩瀬大輔(ライフネット生命副社長) 「役人よりベンチャーが偉い社会に変えよう」若手経営者に聞く3・11以降のニッポン VOL.3

2011年05月09日(月) 田原 総一朗
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田原: 起業家精神って何?

堀: 企業家精神っていうのは可能性を信じて、新たなものを開拓していく気持ちです。「どんなことがあっても構わない。俺はこういうものを作るんだ」という魂ですね。

 これは伝播していくんですよ。例えば戦争に行って帰ってきた人は、「命があってありがたい。死んでいった戦友に対して、俺は生きているんだからやるんだ」という精神で戦後の復興を成し遂げたわけですね。今回も、同じようなマインドを持てるか、持てないかです。

田原: 「3万人の死者、行方不明者がいるが、俺は生き残っている」と。

農地を株式会社に売ればいい

堀: そう。俺は生き残った、命をもらったんだから、と。そういった魂が必要なんです。それは伝播していくので、教えるものじゃない。

田原: 3万人のために俺はがんばらなくちゃいけないと。

堀: 僕、被災地のいわき市に行ってきましたけど、行くと元気が出ますよ。「俺はやる、この人たちのために、俺たちがやらなきゃいけないじゃないか」というようにね。被災地の状況を見たら、誰にだってそういった魂が生まれてきますよ。

田原: 二つ目は。

堀: 規制改革です。どんな分野でも規制でがんじがらめになっている。これを全部撤廃していく。それこそ楽市楽座のようにね。

 もう農業だっていいじゃない、株式会社でもなんでも構わないと。もしもその農地が津波で塩に浸かってしまったのならば、その部分を売ればいいじゃないかと。

田原: 津波で洗われた農地を誰が買うの?

堀: 塩が入った土地でも十分にいけるような作物があって、その土地の値段が安ければ誰だって買いますよ。それが起業家精神です。可能性を信じ、みんなが売る段階でも、「俺は買うんだ、どうぞ買いますよ」と。戦後に焼け野原を買っていったような、土地を買っていって、そこに大規模な農業を構築するということができるんですよ。

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