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5つのパワーユニットが考えられるホンダに期待するもの
TEXT/国沢光宏

1981年世界初の量産車ターボエンジン搭載車として発売。エンジンは水冷OHVのV型2 気筒で第1期F1を戦ったV12エンジンとボア×ストロークやクランクが同じというF 1 直系のマシンだった

 ホンダだって先行研究や基礎研究は相当幅広く行なっている。単に今までの経営陣が「ソッチじゃないでしょう」という選択をしてきたから厳しい状態になってしまっているだけだと考えていい。特にハイブリッドは10年間以上にわたって〝ほぼ〟進化しなかった。いや、させなかった。電気自動車も 「電気の時代なんか絶対こない」と無視。ディーゼルは「アメリカで売れない」から凍結。

 かといって小排気量ターボや、2気筒に代表される新しい世代のレシプロエンジンを開発するでもなし。伊東体制になって大幅に方向変換し、いままでお蔵入りしていた技術をたくさん掘り起こし始めているらしい。残念ながら「どんな技術」を掘っているのか不明。12月上旬に行なわれる『ホンダミーティング』でいくつかお披露目するというウワサながら、この原稿締め切り時点じゃ読めないです。

 ただ世の中に必要とされるパワーユニットを考えると、方向性としちゃやるべきことが決まっている。

(1)ヘビーハイブリッド
(2)電気自動車
(3)ディーゼル
(4)小排気量ターボに代表される高効率の大出力ガソリンエンジン
(5)低燃費低コストの2気筒エンジンの5つである。

 驚くことに現在のホンダは一つも持っていない。日本のメーカーだと好調の日産が2気筒エンジンを除きすべてラインアップしている状況。

 とはいえホンダさえその気になれば、相当のポテンシャルを持つ。いま使っているハイブリッドシステムのモーターと電池出力を大きくし、クラッチを1つ加えればヘビーハイブリッドになる。インスパイアでテストしている2モーターのプラグインハイブリッドも、ヘビーハイブリッドとして使えます。

 電気自動車は電池さえ安く買えるようになったら基礎技術は20年前から確立ずみ。

 ディーゼルだって早い時期に開発をスタートしたから、触媒さえ完成させるだけでOK。

 小排気量ターボや2気筒エンジンについちゃ本来ホンダの大得意分野だったりして。

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