雑誌
共同開発車の2台 骨肉の争い
FT86 vs BRZ

スバルが掟破りの先制パンチ?
前後フェンダーが拡大されているが、ノーマルよりも左右で25mm広いだけというのは信じられない。このまま市販してもいいのでは?

LAショーでSTIバージョンを世界初公開したスバルが急先鋒!

FT-86 とは違うヘキサゴン型のグリルを装着

 トヨタは前回の東京モーターショーにFT-86コンセプトを出展し、注目を一手に受けてきた。開発責任者の多田氏も引く手あまた、その後もFT-86コンセプトⅡ、サイオンブランドで販売するFR-Sも公開。

 それに対しスバルはスケルトンモデルを公開したのみと、トヨタとスバルが共同開発している小型FRスポーツは、トヨタのクルマで、スバルは開発に協力し、クルマを生産する側かと勘違いするような展開。

リアフェンダーの膨らみが大迫力でカッコいい!

 しかしトヨタが市販時の車名をいまだに明らかにしていないのに対し、スバルは先手を打って〝BRZ〟の車名を公開。

 トヨタ、スバルとも東京モーターショーで小型FRスポーツの市販モデルを公開することになっていて、今回のショーでの目玉なのだが、なんとスバルはLAショーにBRZコンセプトSTIを世界初公開。STIということで市販モデルとは違う、とでもいいたいのだろうが基本は同じ。謎に包まれていたBRZが初めて姿を現わしたのだのだからビッグニュース!

 これは両メーカーの戦略なのかもしれないが、小型FRスポーツを巡って、トヨタとスバルが丁々発止? これまでの経緯から、そう思いたくなる。

注目度も抜群に高かった!
STIバージョンとはいえ、BRZが世界初公開されるというので、ブースはプレスで沸き返った

 BRZコンセプトSTIはSTIのアイデンティティとでもいえる、WRブルーパールⅡのボディカラーに彩られていてレーシングイメージを強調。

 そしてまずリアに装着されたスーパーGTマシンを彷彿とさせる大型のGTウイングに目を奪われる。

 タイヤとホイールアーチのクリアランスの狭さ、STI製のフロントアンダースポイラー装着、フィン形状のフォグランプ、大型リアディフューザー、ツインテールパイプ、STI製18インチアルミホイールなどを装着。そして、すでにインプレッサの一部モデルに採用されているカーボンルーフも採用するなどスポーティというよりはレーシーなイメージを強調。

スーパーGTマシンのようなGTウイングを装着全長4230×全幅1800×全高1280mmというスペックは、全幅がワイドなこと以外市販車と同じ?

 スバルは11月11~13日に富士スピードウェイで開催されたスプリントカップで、来シーズンのスーパーGTのGT300にBRZを投入することを発表したが、これがベースになるのかと思うほど。

 スバルはBRZコンセプトSTIのボディサイズについて、全長4230×全幅1800×全高1280mmで、ホイールベースが2570mmであると公表。

 いっぽうBCでは販売マニュアルを入手し、FT-86のボディサイズは全長4240×全幅1775×全高1285mm、ホイールベースが2570mmであることがすでに判明している。

 これまでBC誌面で生写真を公開しているFT-86に比べて前後のフェンダーの膨らみが尋常じゃなく拡大されているように見えるが、BRZコンセプトSTIは、FT-86よりも全幅で25mm広いだけというのに驚かされる。くどいようだが、片側50mmくらいワイドになっているかのような錯覚を覚える。

クルマも顔が命!さて、アナタはどっちが好き?
FT-86もBRZも楽しい走りを実現しようという熱〜い情熱は同じ

フロントマスクに注目すると、グリル形状、バンパーのエッジ、ヘッドライトの切れ込み、フォグランプ装着のダクトなどなど、全体的にFT-86のほうがシャープに仕上げられている印象が強い

 エンジンについては、ボア×ストロークが86×86mmのボクサーエンジンで、トヨタの直噴技術D-4Sを組み合わせることで高出力と高い環境性能の両立を図ったとだけで、具体的なスペックは公表されていないが、ターボ搭載ではないもよう。

 これは単なるアピール用のショーモデルか? いやいや、噂されているSTIバージョンのベースとなるのは明らか。市販車よりも先に進化モデルを見せるあたりにスバルのBRZに対する気概を感じる。

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