『オンラインの同窓会、コミュニティ運営に欠かせない、コミュニティマネージャーという存在』
コミュニティマネージャーの実態に関しての調査レポート(クリックして拡大画像をご覧になっていただけます)(出典:The 2012 Community Manager Report [INFOGRAPHIC])

 前回、アメリカの途上国支援ボランティア派遣プログラム、「PeaceCorps(ピースコア)」に見られるソーシャルメディアを活用した同窓会組織のあり方を取り上げましたが、今回はそうしたオンラインのコミュニティを運営する際に欠かすことができない、「コミュニティマネージャー」と呼ばれる存在について取り上げてみたいと思います。

 コミュニティマネージャーとは、同窓会のみならず、企業ブランドについてのファンコミュニティ、非営利団体の支援者コミュニティ等、ソーシャルメディアの爆発的な普及により数多く生まれているオンラインのコミュニティを効果的に企画、管理、運営するような人材のことを広く総称する職種として、近年注目を浴びている存在です。

 Facebook, Twitter, Linkedin等のソーシャル・ネットワーキング・サイトを活用することで以前では想像することが出来ないようなコミュニティを創りだすことが可能になっている一方で、コミュニティメンバーという「人」を相手に、効果的に戦略を描き、企画を立案し、日々の膨大なやり取りを運営・処理するスキルを持った人材のニーズが高まっていることは、自然な流れと言えるかもしれません。

 今までも同窓会の幹事や、ボランティア団体の運営に携わってきた方もある意味立派なコミュニティマネージャーといえますが、今日、効果的なコミュニティを運営するためにはソーシャルメディアの活用の比重が格段に高まり、必須のスキルとして求められている、という背景があります。

 ただ、コミュニティマネージャーに求められる資質、実際に対応するべき職務領域は多岐に渡り、また多くは日々の地道な作業であり、多くの人に認識されにくいのも事実です。

 そのような課題に対し、コミュニティ運営の職務に従事する人同士のゆるやかなコミュニティが形成されており、コミュニティマネージャーの存在にスポットライトをあて、感謝の気持ちを伝え、業界を盛り上げることを目的に作られたユニークな記念日が存在することをご存知でしょうか?

毎年1月の第4月曜日は「コミュニティマネージャー感謝の日」

 米ソーシャルメディア調査会社アルティメーター・グループ(Altimeter Group)アナリストのジェレマイア・オウヤン(Jeremiah Owyang)氏が提唱して2010年から始められているのが、「コミュニティマネージャー感謝の日」という記念日です。

 オウヤン氏は以前からコミュニティマネージャーの重要性を講演やブログ等を通じて訴えてきた業界の著名人であり、過去に「コミュニティマネージャーに求められる4つの資質」としてブログに記した内容は今でも多くの人に参照されている程です。その4つとは以下の通りです。

【1】「A Community Advocate(コミュニティの推奨者、消費者の代表者であること)」
【2】 Brand Evangelist(ブランド・エバンジェリスト、 商品のプロモーターであること)
【3】「Savvy Communication Skills, Shapes Editorial(優れたコミュニケーター&編集者として、適切なコミュニケーションがとれること)」
【4】「Gathers Community Input for Future Product and Services(将来のサービス、製品開発等に役立つ情報をコミュニティから集められること)」

参照:"The Four Tenets of the Community Manager"(2007年11月)

 そのオウヤン氏が提唱したのは、毎年1月の第4月曜日に、普段お世話になっているコミュニティマネージャーに感謝の気持ちを、ブログ投稿やイベント実施等を通じ、またハッシュタグとして「#CMAD」(Community Manager Appreciation Dayの略)や「#CMGR」(Community Managerの略)を含んだTwitterのメッセージを発信することで伝えよう、というものです。

 3年目を迎えた今年の感謝の日(1月23日)には、昨今のソーシャルメディアの盛り上がりの勢いを受け、アメリカを中心とした数多くの地域で、この記念日を祝う取り組みが行われました。

 例えば、「thecommunitymanagers.com」というウェブサイトによると、1月23日の1日だけで、「#CMAD」を含んだツイートが1900回呟かれ、1400の投稿者が参加し、900万人の人に閲覧された、というデータが紹介されています。

 ソーシャルメディアニュースサイト、マッシャブルでも1月23日に「感謝すべき6人のコミュニティマネージャー」として、Foursquare、2tor、Instagram、Google+、ニュースコーポレーション等で勤務するコミュニティマネージャーが紹介されています。

 2010年8月から毎月開催されているコミュニティマネージャーのためのミートアップ、#CMMeetupも、既に会員が1,000人を超え、全米、そしてロンドンにもムーブメントが拡大している様子が、同記事に紹介されています。(実際1/23に行われた#CMMeetupには、約100人のコミュニティマネージャーが集まった様子がCMMeetupのサイトにレポートされています(以下の写真参照))。

コミュニティマネージャーのためのミートアップ、#CMMeetupのサイト
この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら