【特別編】平清盛と税金問題(上)---教科書で習った『五公五民』は間違っていた?「年貢」から考える「確定申告」

 今年も確定申告シーズンになりました。

 自営業の方々はもちろん、今回は震災関連で寄付をしたサラリーマンの方なども、申告の準備に忙しい頃ではないでしょうか?

 さて、TVや新聞などで毎日交わされる消費税の増税論議などをみてもわかるように、税金というのは、なかなか難しいものです。

 仕組みがややこしいうえに、「誰から」「どれだけ」税金を取るのか---つまりどうすれば「公平性」を保てるのか、という大変難しい課題がついてまわるからです。

 平清盛が活躍した平安時代末期も、もちろん税金は存在していました。

 そして現代と同様、税にまつわる問題も山積していたのです。

 まずは、現代と平安時代の税金をちょっと見比べてみましょう。

昔の税金は"定額制"だった

 平安時代は、「その土地から得られるモノ」を税として徴収していました。

 真っ先に思い浮かぶのは「お米」かと思いますが、米に限らず布や絹、そして各地の特産品(酒・油・馬・炭・金など)が税として納められていました。

 現代との大きな違いは、「税として納めるべき数量があらかじめ決まっていること」です。

 いまでこそ、税といえば「その年の収入(*1)に対して○%」という形、つまり所得税・法人税など収入に応じて税額が変動するものが代表的ですが、平安時代の税の主流は"定額制"だったのです。

 実は、現代の所得税・法人税のような"変動制"の税金が本格的に導入されるのは明治時代半ばの所得税創設が最初です。

(*1)正確には「課税所得」と言うべきですが、ここでは専門用語は極力使わずに説明させていただきます。