雑誌
この国はきっと滅びる!
就活のバカたち 学生もバカなら、面接官も大バカ

'13年卒業の大学生は約55万人。うち42万5000人が就職希望だが、大企業に入れるのはさらにその1割〔PHOTO〕gettyimages

 すました顔で嘘をつき、〝自己分析〟にハマり、面接で臆面もなく大声を出す学生たち。「面白い奴が欲しい」と、頓珍漢な質問をして悦に入る面接官たち。こんな茶番、いつまで続けるつもりなのか。

他人に語れるような人生なのか

 今年も学生たちの就職活動が佳境に入った。街角でリクルートスーツ姿の若者を見かける機会が増え、思わず心の中で応援するという読者も多いに違いない。

 いま、企業の採用面接で必ずと言っていいほど行われるのが〝自己PR〟だ。読んで字のごとく、学生が自らの人となりを初対面の面接官にアピールすることで、面接が始まって最初に行われることが多い。

「では、あなたの強みを教えてください。1分以内でお願いします」

 と面接官が尋ねると、学生は作り笑顔でこう答える。

「はい。私の強みは、みんなをまとめるリーダーシップがあることです。私はテニスサークルで副部長を務めていました。合宿の企画や引率などを通して、人の意見をまとめることの難しさを学びました。サークルで培ったリーダーシップを、御社でも役立てたいと思っています」

 もちろん彼は、あらかじめ暗記した回答を吐き出しているだけだ。しかも〝副部長〟という部分は誇張されている。実際は平部員だが、どうせわからないだろうと高を括っているのである。このような誇張は「話を〝盛る〟」と呼ばれ、就活生の常套手段だ。

 一方面接官も面接官で、ふむふむ、と頷きながらメモをとるフリをしつつ、ろくに話を聞いていない。〝サークル〟〝副部長〟という言葉が出てきた時点で「また同じか」となるからだ。某大手IT企業の採用担当者は、「何百人も面接をこなしていれば、『盛っている』ことはすぐにわかります。少し突っ込むと、話が急に曖昧になる。多いですよ、そういう子は」と語る。