経済の死角

『週現熱闘スタジアム』第2回
東大合格者数30年連続1位
開成中学高校を語ろう

2012年03月28日(水) 週刊現代
週刊現代
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橋本氏(右)と井上氏(左)はちょうど30期差

 開成と60年をともにした生き証人、元名物漢文教師の橋本弘正氏と、昭和63年卒の衆院議員、井上信治氏が開成への思いと実情を語り尽くす。

上には上がいることを知る

井上 僕が開成に入って面食らったのは、まるで勉強しているように見えないのに、成績がいい同級生がたくさんいたことですね。

橋本 各小学校で「神童」と言われてきた子どもたちが集まる学校ですから、入学してまず知るわけです。上には上がいると。私もそうでした。

井上 それで入学早々に成績で勝負するのは諦めて、勉強しなくなる人間がけっこういる。僕もそのクチで、成績は最悪でした。

橋本 でも開成は座標軸の多い学校で、勉強ができなくても、別のことに秀でていれば、それなりの尊敬を集めることができる。

井上 それでも学内のヒエラルキーは、最終的には頭の良さで決まるところがある。特に、遊びほうけているのに成績トップ。一体あいつ、いつ勉強しているんだろう・・・・・・というのがいちばん尊敬される。みんなが「開成にバカはいないのだから、勉強して成績がいいのは当たり前」と思っているからです。そういう、ちょっとヒネくれたカルチャーがありますね。

橋本 そう、勉強している姿を見せない。

井上 ただ高3になって大学受験が近づいてくるとそういうわけにもいかない。勉強してるかどうかは関係なく、とにかく成績が悪いとバカにされる状況になるわけです。

 だから僕も1年間必死に勉強して、東大に入ることができた。でも開成では「東大に入るのは当たり前」なので、格別な達成感というのはなかった。

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