世界から取り残される日本の大学を変えよう!東大グローバル化の邪魔をする東大法学部、期待は京大リーディング大学院
東大の9月入学は日本の教育界のグローバル化の第一歩だ

被害者は大学生

先週、文科省高等教育担当高官とグローバル教育についてじっくり懇談させてもらった。とても刺激となり色々と理解を深めることができた。今回は日本の大学のグローバル化の試みや課題について語ってみたい。

私は日本企業のグローバル化が急速に進む今年を起点に、日本の若者には世界で活躍できるチャンスが広がっていくと思う。教育の現場が日本の若者のグローバル化のためのインフラとなるべきだ。ところが、現実は日本の学生が被害者になりつつある。産業界と大学界の不信に板挟みになり、日本人学生が犠牲になりつつあるのだ。

 産業界の日本の大学教育への不信はよくわかる。大学教育の出口であるのが就職。企業側は、「4年間もかけながら、われわれが欲しがるような人材を作ってくれていない」との思いがある。その背景には「象牙の塔」への不満もある。株を売り買いしたこともない学者が資本論を教え、企業への就職経験もない人間が経営論を語る。これだけ激変する世界経済情勢の中で、毎年同じ教科書を使い、試験問題までほぼ一緒という先生が名門と言われる大学にもまだいる。英語での授業どころか、外国語教育もままならない。

 だが、大学に不満ばかり漏らす産業界にも責任はある。いまだに世界でも類をみない大量一括採用を辞めず、3年時から就活をさせて、大学生での学習時間を無駄にさせ、知力を削いでいる。一方で日本の学生を見捨てるような行為も広まっている。日本の若者を批判しながら、自らはちゃっかり海外で非日本人採用強化を進める。大学も企業もどっちもどっちだ。

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