ふっしーのトキドキ投資旬報

「あなたのお金は老害企業にむしられているよ、気がつかないうちに」

2012年02月04日(土) 藤野 英人
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 先日、私の師匠であるベンチャーキャピタリストに会いに行った時に言われたことがあります。

 「藤野君、おれがな、50歳の時に先輩に言われたんだ。順番を守れ。お前の先輩たちはいつか死ぬからな。現役を引退するんだ。だからな。お前も待てば順番が回ってくる。だから、くれぐれも先を越そうと思うなよ」

 「そうですか。それで今、順番が回ってきたのですね」

「藤野君、俺はな、この間、75歳になったんだが、先輩たちはまだ生きていて現役なんだ。そして、みんな元気なんだ。あのな、藤野君、これが高齢者社会だ。だからな、藤野君、奪取するんだ。ジジイから権力を奪い取るんだ。」

  ある意味、これが高齢化社会の本質ですね。「奪取しないと権力は回ってこない」というのは、橋下市長の誕生の裏の物語というような気がします。橋下市長は奪取しにいったんです。2ちゃんねるなどで橋下市長の人気が高いのも、閉塞した老人国家に対するルサンチマンが溜まっていて、それが一気に爆発したというのもあるんでしょう。

  私のこのコーナーでも日本の元気がないのは大手の会社で、意外にも上場している中堅企業は元気なんだということを書いてきました。ぜひ過去のエントリー「-26%と57%」「ダメな日本の輝く希望。テレビや新聞を見てはわからない日本の未来」を見てみてください。

 あなたのお金は知らないうちに老害企業にむしられている、と言ったらどう思うでしょうか。それはあなたの将来の年金資金のかなり多くの部分が、日本の大企業、そして多くは老害企業に投資をされていて、それが劣化しているためにみなさんの大事な将来の資産が目減りしているんです。

 日本の年金の多くは株式市場で運用をされていて、その多くは日本の株式市場に投資をされています。しかし、日本の株式市場はたとえば2001,9から2011.9の10年間で26%も下がっています。要はそれはあなたの将来受け取るお金の一部が26%減少しているということを意味しています。他人ごとではないんです。

 日本の公的資金や企業年金の多くはインデックス運用と言って、日本の株式指数であるTOPIXや日経平均指数に連動する運用をしています。そして以前のコーナーで話をした通り、日本株の下落の大半の要因は日本の大型株の下落が原因です。日本の時価総額の大きな大企業の下落があなたの資産を減らした要因です。それはなぜ起きたかといえば、彼らの業績が悪かったからです。

 日本の大企業の多くはとても不真面目な会社が多いと私は常日頃感じています。みなさんはえっと驚かれるかもしれません。「真面目」とは大辞林では、

(1)本気であること。真剣であること。
(2)誠意のこもっていること。誠実であること。と書いてあります。

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