新研究 あの著名なミュージシャン、作家、画家・・・ なぜ天才にゲイが多いのか

2012年02月09日(木) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

upperline

 その他にも画家、俳優、ファッションデザイナーなど、ゲイは芸術的な側面において、非凡な才能を発揮している。なぜなのか。

 実は近年、同性愛者と異性愛者の、身体や脳の構造の違いに関する研究が進められている。

『同性愛の謎』(文春新書)の著者である著述家・竹内久美子氏は解説する。

「カナダのブロック大学の研究者たちが、同性愛者813人と、異性愛者3417人、合わせて4230人を対象に測定を行った結果、同性愛者の方が異性愛者より身長が低く、体重が軽い、ということがわかりました。

 またウエスタンオンタリオ大学の神経学者J・A・Y・ホールらの研究では、男性同性愛者は男性異性愛者に比べダーツ投げなどの運動が全般的に苦手だという結果が出ました」

 つまりゲイには小柄な人が多く、スポーツは得意でない傾向にある、というのである。

右より左の睾丸が大きい?

 睾丸についての調査も興味深い。この調査の前提として知っておくべきことは、通常、男性は右の睾丸が大きく、女性は左の卵巣が大きい傾向があるということだ。

「カナダの生物学者ドリーン・キムラの研究によれば、右の睾丸が大きい男性は、計算や空間認識といった本来男性が得意とされる分野に秀でている。

 ところが逆に左の睾丸が大きい男性は、言語能力や色分けといった女性が得意とするものに秀でていて、それも並の女性よりもずっと得意なことが判明したのです」

 そう話す竹内氏は、以上のことから、次のような可能性を指摘する。

「同性愛者の男性は、右の睾丸よりも左のほうが大きい傾向があるんじゃないでしょうか。そのために男性でありながら、ときに女性顔負けの能力を発揮するのかもしれません。たとえばメイクアップアーチストやスタイリスト、美容師、華道家などの職業で活躍する男性には同性愛者が多い印象がありますが、それはこうした背景があるからだと考えられるのです」

 それでは頭脳の方はどうか。山元大輔・東北大学大学院生命科学研究科教授は、男性の同性愛者の脳は、女性に近い部分があるという。

「人間の脳には、通常女性に比べ男性のほうが明らかに大きい、性行動に関係があるとされる性的二型核という部位があります。アメリカの同性愛教育研究所のサイモン・ルベイという脳解剖学者が脳の組織標本を調べた結果、この二型核が同性愛者の男性の場合、女性のそれとほぼ同じ大きさだったことがわかりました。男性の同性愛者は女性に近い脳をしていると言えます」

 脳における男女の違いを研究するカリフォルニア大学のロジャー・ゴルスキー教授はこう付け加える。

次ページ 「脳の性差を調べる過程で、同性…
前へ 1 2 3 4 5 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ