社内コミュニケーションが進化「メールは今日から廃止します」

ウォール・ストリート・ジャーナル USA

2012年03月05日(月)
〔PHOTO〕gettyimages

 仕事でもプライベートでもなくてはならないツールとなったメール。だがいま欧米企業のあいだでは、メール離れが進んでいる。

「メールは基本的に非生産的なものです。必要な情報を探すのにたくさんのメールのなかをかき分けなくてはならない」

 そう不満を口にするのは、カナダのデジタル・マーケティング会社クリックのCEOリーロム・シーガル。その意見にうなずく人は少なくないだろう。メールはたしかに便利だが、コミュニケーションミスを招いたり、検索や整理に膨大な時間をとられたりする。そんなことから最近、欧米のとりわけハイテク企業のあいだでは、社内メールをなくす動きがひそかに広がっているという。

 冒頭のクリックでは、メールに代わるものとして、業務フローと連動した専用の社内コミュニケーションシステムを構築した。社員は一斉メールなどに煩わされることなく、自分の仕事に関連した情報だけをやりとりできる。このシステムは当初試験的なプロジェクトだったが、評判が高く、社外への販売も検討しているという。なお、同社では従来のメールは社外コミュニケーションのためだけに活用している。

ウォール・ストリート・ジャーナル(USA)より

 メールの代わりにSNSを活用する動きもある。ITサービス大手のキャップジェミニはマイクロブログ「Yammer(ヤマー)」を導入し、メールの送信データ量を40%減らすことに成功した。ヤマーはツイッターのようなつぶやきサービスだが、ファイル添付が可能などビジネス仕様につくられている。

 メールのように「すぐに返信しなければ」という脅迫観念がなく、好きな時間にチェックすればいい気軽さも人気だ。

 専門家によると、不要なメールの処理に、一人あたり年間最大20日もとられる場合もあるという。メールが過去の遺物となる日は意外に近いのかもしれない。

 

COURRiER Japon

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