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日本高級車分布調査

 フェラーリやポルシェといった誰もがあこがれる高級輸入車は、47都道府県ではどこでどのくらい売れているのだろうか? また、どんなユーザーが買っていて、どうしてその地方で売れているのだろうか?

 各ブランドのクルマが、47都道府県でどのくらい登録されているのかを台数順に表にまとめ、さらに各都道府県で何人にひとりがそのクルマを持っているかがわかる「1台の人口」を表記した。表の人数が少なければ、それだけその県に多くのオーナーがいることになるのだ!

フェラーリの分布
大都市圏以外にも北関東などに熱烈なファンを持つ

 どのブランドとも共通するのは、大都市圏に集中して多いということ。人口が多く、お金持ちも多いから当たり前といってしまえばそれまでだが、おそらく、その理由以上に都会に偏在しているのがこれらの超高級車だ。

 フェラーリもその例にもれず、東京に全国1万242台中の26・1%にあたる2670台も赤い跳ね馬が生息している。日本の富が集まっているのだから、当たり前か。次いで多いのは神奈川県の886台。この結果にはどんなフェラーリオーナーの生態が隠されているのか? フェラーリといえばこの人、清水草一氏に聞いた。

「私がフェラーリを初めて購入した18年前は、フェラーリの保有台数は全国で6000台程度だったと思う。そこから考えれば増えたけど、毎年400台くらいのフェラーリが販売されているから、それにしちゃあ増え方が少ない。ここがまずナゾだね。海外に流出しているのか、廃車になっているのか、いずれにしてももっと増えてほしい! 

 地域別に見ていくと、まず目がいくのは北関東。群馬、茨城、栃木が11位から並んでいる。北関東には有力なスーパーカー屋さんが多いのと、ちょっとヤンチャなクルマ好きが多いのだ。」

 という。さらに大都市圏の順位についても、

「最近のフェラーリは扱いやすくなった」と清水氏。しかし普段の足というわけにはいかない

「フェラーリは楽しむ以外にまったく用途のないクルマだから、なんとなくじゃ買わない。そこがポルシェと一番違うところだと思うけど、だからこそその地域の経済力なんかも透けて見える。大阪より愛知県のほうが元気なんだね」

 なるほど。愛知県はほかのブランドでも人口からみれば台数は多い。さすがクルマ社会の中心というだけある。

 フェラーリの表に、1台の人口というのがある。これは、その都道府県の人口をフェラーリの台数で割ったもので、東京ならば4940人に一人がフェラーリを持っているというものだ。つまり、この数字が少なければ、それだけ愛好家が多いということになる。

 これを見ると、東京はダントツだが、それに続くのは群馬県で、愛知県、栃木県と続く。清水草一氏が指摘したように、北関東には愛好家が多いのだ。

 さらに、全国のフェラーリオーナーに取材した経験を聞くと、

「どうしても取材させてくれるオーナーが見つからなかったのが岩手県。あるんだけど、みんな出したがらない。〝持ってるのがバレたら大変だから取材は受けられません〟という人ばかりだった。新潟も同様に断わられた。東北や北陸は持ってても隠す傾向がある土地柄なんだ。

 それから、鳥取、島根は奇跡的に取材できたんだけど、みんなお医者さんか歯医者さん。私の雑感だと山陰地方のオーナーは8割がた医者だな。そもそもフェラーリオーナーのお医者さん率は高くて、25%くらいはそうじゃないかな。

 意外に多いのは北海道だね。取材したオーナーさんは半年以上車庫で冬眠させるっていってたよ。そもそも雪が降ったらこれっぽっちも動かしたくないクルマだからね。北海道の開放的な気質が台数が多い理由かな?」

 とのことだ。確かに夏の北海道でこれ以上気持ちいいクルマはないかも。東京ではたまーに見かけるフェラーリも鳥取、島根で見るのは奇跡に近いゾ!

※なんと、意外や意外、フェラーリ好きNo1県(大都市・東京除く)は北関東、群馬県でした。栃木人もすごく好き!

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