テキサス・レンジャーズに入団決定
われらが天才・
ダルビッシュを見に行こう

親会社の日本ハムには、40億円もの特別利益をもたらした〔PHOTO〕gettyimages

 多くの野球ファンは彼が東北高校のエースとして甲子園で大活躍したときから、追い続けている。プロでうまくやれるか心配もした。そしていま旅立ちのとき。君の活躍を心から楽しみにしている。

最初の対戦打者はイチロー

 メキシコと国境を接するアメリカ南部のテキサス州—ダラス・フォートワース国際空港から南へ約25km、車で15~20分ほど走ると、「古きよきアメリカ」の雰囲気漂う、レンガ造りのレトロな建物が姿を現す。J・F・ケネディ大統領暗殺事件の舞台として有名なダラス。その郊外の住宅街に佇む巨大な施設こそ、われらが天才・ダルビッシュ有(25歳)の今シーズンの主戦場「レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントン」だ。

 ダルビッシュが6年契約・総額6000万ドル(約46億円)でテキサス・レンジャーズに入団することが決まった。期限ギリギリまで続いた交渉に胸をなでおろすのは、ダルビッシュがかつて所属していた「全羽曳野ボーイズ」監督の山田朝生氏だ。

「まだ中学生だったアイツが投手として、一番すぐれていると思ったのは、ボールの速さやキレではありません。1打席目にどこに投げて打たれたかをしっかり覚える、ピッチャーとしての記憶力です。2打席目以降、同じ失敗は繰り返さない野球勘がすごかった。せっかくメジャーに移籍するのですから、一度は見に行かないといけませんね」

 米国メディアは連日、ダルビッシュのこれまでの実績や大リーグ1年目の成績を予想するなど、早くも報道は過熱気味だ。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のレンジャーズ担当記者、ジェリー・フレイリー氏も興奮してこう話す。

「入札に際して細かく彼を観察してきた球団スカウトたちは、1年目に14~16勝はするだろうと計算している。レンジャーズファンは非常に熱狂的だが、品があり、ブーイングは少ない。スタジアムでも大歓声で迎えられるだろうし、彼もプレーしやすいだろう」