田原総一朗×堀義人(グロービス・グループ代表)×岩瀬大輔(ライフネット生命副社長) 「この悲劇を日本変革の機会に変えるために」若手経営者に聞く3・11以降のニッポン VOL.1

2011年05月02日(月) 田原総一朗
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せめてこの大災害を契機に日本をよい方向に持って行かなければ、何のためにこれほどの大災害があったのかという気持ちなんです。(堀)〔PHOTO〕gettyimages

 復興に向けた動きというのは、「エネルギー政策をどうするのか」といった中長期の構造的な課題もある。しかし、もう少し短期的に見た場合、数十兆円の規模の財源を確保して取り組めば、東北地方はある程度の時間をかければ再び復興するでしょう。それによる景気にプラスの面もあると思うんですね。

 ただその先に何があるかというと、気づいてみると、長らく積み上げてきたGDPの2倍の借金だとか、垂れ流しで増え続ける医療費だとか、そういうところが手つかずのまま残ってしまうのではないかと思う。その点を非常に懸念しています。

30万円の献金問題で外務大臣が辞任する政治を変えたい

田原: 堀さんはどうですか。

堀: 大変不幸な大震災で、多くの人が亡くなったことと、被災された避難民の方にお見舞い申し上げます。その上で、私は今回は日本が変わる機会にしなくてはいけないと考えているんです。

 震災前の政治状況を考えると、在日外国人からのわずか30万円の献金で外務大臣が辞めてしまったり、あるいは政党間の足の引っ張り合いがあったり、可決の出来ない法案が山積みのねじれ国会という状況だったり、リーダーシップが発揮できていない状況、あるいは諸外国との外交面でなんら有効な政策を出せていないという状況があった。

 その中でこの大震災に遭遇し、そして多くの方が犠牲になった。せめてこの大災害を契機に日本をよい方向に持って行かなければ、何のためにこれほどの大災害があったのかという気持ちなんです。

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