馬場康夫 第3回「大蔵官僚がオンナを口説きまくり、ゴルフ会員権で大損したバブルという『喜劇』の時代」

撮影:立木義浩

第2回はこちらをご覧ください。

シマジ 馬場ちゃんが監督した「バブルへGO!!」は傑作なコメディ映画だったね。あの父娘のペーソスにも泣けて笑えたなあ。

馬場 有り難う御座います。

シマジ あれはたしか2007年の話だよね。

馬場 そうです。2007年のころ、男に捨てられて、その男の連帯保証人になったため、借金で首が回らなくて、借金取りに追っかけられてる広末涼子演じるキャバクラの若いホステスが、タイムマシンで90年代前半のバブル時代にタイムスリップする物語です。

シマジ 日本全体が浮かれて大騒ぎしていたバブルの時代をじつに滑稽に描いていたね。ティファニーのハート型のネックレスを象徴的に扱っていたのも面白かった。あの時代は1万円札が木の葉のごとく飛ぶように動いていたんだね。

 まあ浮かれてはいたが、あの狂乱の時代、日本人はよく働き、よく遊んだ。しかもいまより遙かに世の中が明るかった。自殺者もこんなには多くなかった。こんなに景気が悪くなるなんて、当時だれも思ってなかったなあ。

馬場 少年ジャンプだって1990年には毎週600万部を突破したんですからね。

シマジ あれも一種のバブルかな。最高部数は650万部までいったと聞いている。

馬場 当時の携帯電話が大きくて重くて通話料金が1分30円くらいかかったんですから、いまから思えば考えられない滑稽な話です。