その電車から降りるべきか? 家の外に出るべきか?みんなと一緒にいるべきか? 高速道路は出口まで走り続けるべきか?---大地震でいちばん怖いのは「殺到」「パニック」。地震でなく、地震後に死ぬ。知識があれば、あなたは助かる
火を消しに行かない
不気味な予兆を見せる首都圏大地震。自宅で、通勤電車で、会社で—その際、自分と家族の命を守るにはどうしたらいいのか。
「私は、阪神・淡路大震災のときには大阪市北消防署の署長でした。この地域では震度5強の揺れを観測しています。ところが地震が起きて、みんなすぐに家から飛び出してきたものの、そのままじいっと立っている人がたくさんいた。東日本大震災の聞き取り調査でも、自宅から出ても空や海を眺めていた人が多かったのです。津波から身を守るための、次の行動がなかなかできないんですね」
と語るのは大阪市で消防署長などを歴任した防災アドバイザーの森田武氏だ。これについて災害時の心理に詳しい新潟青陵大学の碓井真史教授はこう解説する。
「大きな不安や恐怖に直面すると、人間は『退行』という現象を起こします。幼児のように感情的・暴力的になり、判断力が大幅に低下して何をしたらいいかわからなくなるのです。
災害時には普段考えていないこと、やったことのない行動はまずとれない。一見『バカバカしい』と思える基本的な知識をもっていることが命を救うのです」
ではまず、多くの人が長い時間を過ごす自宅で大地震に見舞われたら、どうすべきか考えてみよう。
揺れ始めた直後、「家を飛び出す」のと、「屋内にとどまる」のはどちらがよいか。災害社会学が専門の中森広道日本大学教授は「外に出てはいけない」と力説する。
「阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などで建物自体が潰れたケースが報道され、外のほうが安全というイメージが広がったのですが、むやみに外に飛び出すほうがずっと危険。転倒や、ガラスや瓦、壁などの落下物でケガをする可能性が高い。まずは屋内で揺れをやりすごすのが正解です」
かつては、地震がきたら火を消すことが最初にとるべき行動とされていたが、これも現在では推奨されていない。
「火のそばに行って火傷をした、倒れてきた食器棚や家具類でケガをしたなどの事例が多発しています。地震発生時には、火よりもまず、身の安全を図ってください」(東京消防庁防災課)
東京ガスの場合、メーターが震度5以上の揺れを感知するとガスが自動的に止まる仕組みになっている。火を使っているとき地震に遭っても、過剰に慌てる必要はないのだ。
防災用具を取りに行こうとするのも同様に危険だ。
- ぶち抜き大特集 これでは子や孫の世代に申し訳ない いま35歳以下の日本人はかわいそうすぎる 老人3000万人の面倒を見る (2012.02.23)
- いつまでも「No.2」ではいられない 皇太子「52歳の決断」病身の父君、わが身の責任をどう考えるのか (2012.02.22)
- まだ間に合うM8M9大地震に備えよ やってる家族はここまでやってる (2012.02.21)
- これでは子や孫の世代に申し訳ない 人口激減社会で「消えていくもの」一覧 (2012.02.21)
- 人口8000万人、うち3000万人が老人の国になるニッポン 客がいない! 商売が成り立たない!人口激減社会有名企業はこう考える (2012.02.20)
- 全国民必読 必ず来るM8M9大地震 その瞬間、あなたがとるべき 行動を教えます (2012.01.20)
- 知っておくだけで全然違います!M8M9大地震そのとき最悪の場所にいても「生き延びる」方法を教えます (2012.02.02)
- 近づくM9級大地震 あなたは今そこにいて本当に大丈夫かそのとき、東京では何が起きる? もし地下鉄に乗っていたら もし高速道路を走っていたら (2011.12.16)
- まだ間に合うM8M9大地震に備えよ やってる家族はここまでやってる (2012.02.21)
- 緊急特集 完全保存版 東京「震災避難マップ」で我が身を守る 巨大地震からどうやって逃げる、どこへ逃げる (2012.02.11)
-
毎日フォーラム~毎日新聞社凍結の3区間の着工方針を決定 総選挙を控えてにじむ民主党の思惑[新幹線] (2012.02.23) -
-
日本の底力余震の中で新聞を作るVol.48~種まく人・その後 新しき年、そして慰霊 (2012.02.23) -
つながる!ソーシャル時代 ヒト・カネ・コトソーシャルベンチャーのための実用系オンラインガイド「SoJo」 (2012.02.23) -








Small Size
Large Size











