[アイランドリーグ]
鍵山誠CEO「今季は“うどん”オリーブガイナーズ?」

 昨シーズンは開幕前に東日本大震災が発生し、当初は野球そのものができるのか分からない状態からスタートしました。アイランドリーグでは被災地に向けて何ができるのか。結論として決まったのは、通常通り公式戦を開催する中で継続して募金活動を実施し、少しでも被災地のお役に立つことでした。ファンの皆様のご協力もあり、シーズンを通じて2,727,701円が集まり、全額、寄付をさせていただきました。皆様の温かいお心遣いに心から感謝するとともに、震災の被害に遭われた方々に改めて1日も早い復興をお祈りしたいと思います。

メジャーリーグや海外との連携も

 2011年を振り返ると、新たな試みとしてソフトバンク3軍との定期交流戦を行いました。よりNPBとの結びつきが強くなった1年と言えるでしょう。リーグとしては、この関係をもっと深めていきたいと考えています。昨年の春にはNPB(日本プロ野球組織)に対し、PDC(Player Development Contract=選手育成契約)も含めた選手受け入れのシステムをつくっていただくようBCリーグと共同で要望を出しました。

 アイランドリーグの立ち上げから7年。まだまだ各球団の経営環境は劇的に改善されたわけではなく、赤字であることは変わりません。もちろん、すぐにリーグが消滅する事態には陥っていませんが、このままでは大きな発展も見込めないでしょう。昨年のこのコーナーでも紹介しましたが、現にMLBの球団から日本、韓国、台湾、中国などアジアでスカウトした選手を派遣して育成したいとの申し出がありました。これは私たちが何年もかけて地域の球団として根付き、球場をはじめとする環境を確保して試合を運営してきたことへの評価だとうれしく思っています。

 送り込まれる選手の年俸や経費などは派遣球団が負担するのですから、独立リーグにとっては経営面で大きなメリットがあります。ただ、アイランドリーグでは日本球界の発展のため、MLBサイドの申し出をこれまでは断ってきました。しかし、NPBとの協力体制を構築できないのであれば、リーグを存続するためMLBや海外のリーグと連携せざるを得ないでしょう。これはBCリーグと歩調を合わせて、NPBと引き続き、交渉を重ね、方向性を見出していければと思っています。