大激変!プロ野球
「今年の12球団キーマンはこの選手だ!」

「超大型補強」巨人のアキレス腱は抑えの久保、阪神は監督交代で一気に優勝候補、3枚看板を失ったソフトバンクの鍵はあの若手左腕・・・

 '12年のプロ野球界は、各球団の陣容がガラリと変わる。日本ハムのダルビッシュ有(25)やヤクルトの青木宣親(30)、楽天の岩隈久志(30)など、チームの顔と言うべきスター選手の多くが、メジャーリーグや他球団への移籍が濃厚だからだ。彼らに代わるキーマンは誰なのか。長年、球界を見てきたプロ野球OBの識者たちが、チームごとに今年の核になる選手を挙げた。

 まずはパ・リーグから。昨年、日本一に輝いたソフトバンクだが、エース杉内俊哉(31)や19勝で最多勝のタイトルを獲得したホールトン(32)、通算107勝の和田毅(30)など、ローテーション投手が大量流出。戦力の大幅ダウンは避けられない。ヤクルトや巨人などで通算306本塁打を放った広澤克実氏(49)は、「若手投手の奮起が不可欠」と解説する。

「移籍する投手たちの勝ち数を考えると40勝以上減るわけですから、緊急事態です。西武から帆足和幸(32)を獲得しましたが、彼一人では杉内らの大きな穴はとても埋まりません。そこで期待されるのは、6年目のサウスポー山田大樹(23)です。彼は昨年8月以降にローテーションに定着し、7勝を挙げました。揺れる直球とカーブがいい。この山田がブレイクし、大場翔太(26)や攝津正(29)らが昨年以上の活躍をしなければ、苦戦を強いられるでしょう」

 さらに手厳しい分析をするのは、阪急のエースとして、歴代7位の284勝を挙げた山田久志氏(63)だ。

「確かに山田も大場も力をつけていますが、杉内やホールトンと比べると小粒感は否めません。確実に勝利を計算できるエースと呼ぶにふさわしい投手が、チーム内にいないんです。秋山幸二監督(49)も補強を考えているのでしょうが、これから獲得する新外国人投手にローテーションの核になってもらうしかない」

 打線も川﨑宗則(30)のマリナーズ移籍が決定的で、戦力ダウンが予想される。近鉄〝いてまえ打線〟の中軸として活躍した金村義明氏(48)は、「昨年ブレイクした大砲のさらなる飛躍が鍵」と話す。

「川﨑の穴は、成長著しい明石健志(25)や福田秀平(22)で埋められそうです。注目は、昨年リーグ2位の25本塁打を放った松田宣浩(28)。松中信彦(38)や小久保裕紀(40)ら中軸打者が高齢化し、首脳陣は松田にホークスの4番を任せたいと考えているはずです。相手投手のマークがきつくなる今年も実績を残せるのか、真価が問われる年になるでしょう」

パの優勝候補はオリックス

 ソフトバンク同様、エース不在に泣かされそうなのが日本ハムだ。山田氏は、2年目の人気投手に期待する。

「ダルビッシュの代役として考えていた東海大の菅野智之(22)に、入団拒否されたのは痛い。そうなると投手陣の核にならざるを得ないのが、斎藤佑樹(23)でしょう。プロの水に慣れた斎藤が1年間ローテーションを守り、10勝以上挙げないと日本ハムは厳しいですね。Bクラス転落も十分ありえます」