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皇族ウオッチャーたちが心配する
雅子妃「離婚」その現実的対応

12月9日に48歳の誕生日を迎えた雅子妃。入院した天皇陛下の見舞いをドタキャンしたことでも批判を浴びた〔PHOTO〕gettyimages

 天皇は日本国の象徴であり、皇后はその配偶者。極めて公的な存在である。皇太子ご夫妻が、今の状態のまま天皇・皇后となっても公務をこなすのは難しい。ではどうするのか。国民は心配している。

机上の空論ではない

 羽毛田信吾宮内庁長官は定例の記者会見で、色をなしてこう語った。

「先週、ひどい記事がございましたので、抗議いたしました。女性自身の『宮内庁で蠢く非情の「離婚計画」』という記事です。ある宮内庁幹部が、皇太子ご夫妻の離婚を念頭に置いて、極秘裏に政治家や皇族と会談を重ねていると書いてある。バカバカしい話です」

 全国紙の宮内庁担当記者が解説する。

「『ひどい記事』『バカバカしい』など、通常では考えられない乱暴な言葉で特定の週刊誌を批判したので驚きました。しかも、記事でコメントをしている皇室ジャーナリスト・松崎敏弥氏の名を挙げて『松崎さんには宮内庁の誰が言っているのか明かしてほしい』とまで言ったのです」

 思わぬところで名指された当の松崎氏は、「情報源を明かせるはずはない」と困惑しながらも、改めて本誌にこう語る。

「皇太子ご夫妻の離婚の話が出る背景には、『今のままではダメになる』という国民一般の常識的な感覚がある。雅子さまが療養生活に入ってはや8年。本当の病状はどうなのか、雅子さまは公務に復帰できるのか、疑問が噴出する中で、『皇室を離れない限り完治されないのではないか』という声が挙がってきた。

 宮内庁は誰が言ったと犯人探しをする前に、そうした国民の心配事に対し、きちんと説明をするべきだと思います」

 松崎氏の言う通り、「皇太子と雅子妃がもし離婚したら・・・・・・」という懸念はもはや机上の空論ではない。皇族ウオッチャーたちの心配はさらにその先、「いざ離婚となったらどんな具体的な問題が起きるか」にまで及んでいる。そしてそれは取りも直さず、国民全般の関心事でもあるのだ。

そもそも離婚は可能か

 根本的な疑問がある。そもそも雅子妃は皇太子と離婚することができるのか。皇室ジャーナリストの橋本明氏が言う。

「意外と知られていませんが、天皇を筆頭として、皇族には戸籍がない。従って民法上の離婚の概念は当てはまらない。皇族を縛る唯一の法は皇室典範です」

 ではその皇室典範にはどう書かれているか。調べてみると、第十四条第三項にこうある。

〈第一項の者(編集部註・皇族以外の女子で親王妃または王妃となった者)は、離婚したときは、皇族の身分を離れる〉

 親王とは天皇の兄弟や息子などを指す用語。従って皇太子は親王であり、雅子妃は「皇族以外の女子で親王妃となった者」に当たる。つまり、皇室典範第十四条は、雅子妃の離婚が可能であることを示唆している。

「離婚はできますよ。さらに、皇族男子の婚姻については〈皇室会議の議を経ることを要する〉と明記されていますが、離婚についてはその規定がない。雅子さまは皇室会議の承認を受けなくても離婚できるはずです」(皇室にも詳しい弁護士の荘司雅彦氏)

 皇族の縁戚で衆院議員の池坊保子氏もこう語る。

「できるわよ、それは。(離婚は)本人の意思の問題だから。でも、ご本人たちにその意思がないと、私は思っていますけどね」

 皇室典範上、雅子妃が離婚できることは間違いないようだ。しかし、忘れてはならないことがある。

「皇族の中でも天皇・皇后にだけは、離婚が認められていません。従って、雅子妃は今なら離婚できるが、皇后になられたら、もう絶対に離婚できない」(前出の荘司弁護士)

 この事実は、現在、宮内庁周辺から「離婚説」が浮かび上がっていることと、表裏一体とも言える。前出の橋本氏が言う。

「今の天皇と美智子皇后が営々と築き上げてきたのが、平和国家日本の象徴としてのお姿です。お二人には日本国民の平安を担保する、高い能力がある。これは外交上も重要なことです。もし雅子妃のご病状が好転しないままだと、世代交代した時、その担保能力が激減するだろうとの危機感が宮内庁の一部にある。

 皇太子が再婚するかどうかは別の問題として、離婚という重大な決断ができるのは、雅子妃が皇后になる前の、今のうちしかない。そう考えている宮内庁関係者がいるのです」

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