貯めて増やす横山式
第二回 消費・浪費・投資の3分割家計管理で自分軸を作れ

第一回はこちらをご覧ください。

 前回、家計を管理し、貯金ができる自分になるためには「自分軸」が大切だというお話をしました。では、数字を使って自分自身を把握していくにはどうすればいいのでしょうか。実際にどう行っていくとよいかについて説明します。

 家計を数字が管理すると言えば、まずだれもが連想するのは「家計簿」ではないでしょうか。確かに家計簿をつけることは良い習慣だと思います。

 しかし、残念ながら家計簿をつけてもお金は貯まりません。

 お金が貯まらない、貯めたいと希望している人が家計簿をつけるのだと思うのですが、私に言わせればその時点で誤認識をしているということです。

 誤解を恐れずに言いますと、家計簿をつけてお金が貯まるような人は、そもそものお金に関する基本的な資質を備えている人です。だから、日々のお金の出入りを記録するだけで自己抑制が効き、お金が残っていくのです。そして当たり前の話ですが、お金が残れば、自然と貯金ができていきます。そこには感情や小難しい理論は不要です。収入-支出の差が貯金へつながるのです。

 しかし、悲しい現実ですが、私自身を含め、私のところに相談に訪れる多くの人たちはそのような人たちではありません。いや、私の認識が間違っていなければ、世の中には自然と残っていかないという人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

 そうだとすれば、これまでのように単に家計簿をつけましょう! ではなんの役にも立たない、ということなのです。もっと言えば、そこに新たな工夫が必要なのです。

 では、家計簿にどのような工夫が必要なのでしょうか。そのヒントは「使い方」を意識するということなのです。具体的には使ったお金を「消費・浪費・投資」という3つのモノサシで仕分けをし、使い方をしっかりと自分に認識をさせるやり方。これなら手軽にできるはずです。この方法は無駄を見つけるのではなく、どんな目的にお金を使ったか、つまり使い道や効果的に使えたかを確認することを目指したものと言えるでしょう。

 具体的には、消費とは生きていくために不可欠の出費、浪費は文字通りただの無駄遣で、最後の投資は将来生きて来る出費と考えればいいでしょう。投資も自分の将来のためのものと考えれば投資の一種と言えます。

 例えば本を買う場合も小説は投資なのか、それとも浪費なのか? と迷うこともあるでしょうが、結論を言えば答えはありません。自分がその瞬間に思ったように分ければそれでいいのです。女性でネイルに多額を使っている場合も、本人が「これは投資である」と判断するなら、それで一向に構いません。

 大切なのは、定期的に振り返ることだからです。つまり、投資だと判断した出費が、投資になっていたか。投資とは「将来、自分を助けてくれるための出費」と考えた場合、あのネイルに使ったお金があなたを助けてくれたかを考えて欲しいのです。

 こうした循環を繰り返すと、自然に投資と浪費の区別がついてくるでしょう。出費した瞬間は投資だと思っていたが、ただの浪費だったと感じるものもあるはず。こうして気付けば、自然にそうした出費を控えるようになる。「このお金の使い方は浪費だろうか、それとも投資か・・・?」と自分に問いかけることとなり、のちにそれが自分の価値観や基準といった「自分軸」の形成になっていくのが特長なのです。