NASAの科学者の36%はインド人。世界を席巻するインド人の頭脳を知るために、わずか年間30万円の「インド留学のススメ」

2011年12月26日(月) 田村 耕太郎

アメリカではバックグランドも人間性も一流のインド人に出会えた。インドからハーバードへ応募が殺到している中で選ばれた連中だからであろう。私が今年ハーバードに在籍中に出会った最も仲良くなった3人は全部インド人だった。彼らとの交流は今でも続き、大いに刺激を受けるとともに、ビジネスでも相当なサポートになっている。

年間30万円でインド留学

 最後にインド留学もお勧めしたい。バンガロールで日本人留学生にお会いした。バンガロール大学とは私立の名門。彼によると学費は年間20万円、生活費は三食付きの相部屋の寮費込みで年間10万円程度だという。合計で30万円。これなら地方の高校生が東京の大学へ進学するより圧倒的に安い。

魅力はコストだけではない。「インド人学生は本当によく勉強します。食事と睡眠以外は勉強しています。外国からの留学生もすごく勉強します。教室を移動するときも本を読みながらなんて人もいます」という。また、全てが混沌というインド社会でもまれるメリットもある。「インドでサバイバルできれば世界中どこでも活躍できると思います」と結んでくれた。

30万円で、訛りは強いが、英語を習得でき、あの天才的な数学頭脳と学べ、11億人の混沌の中で暮らせるならとても有意義だ。日本企業もそういう人材を好んで採用する時代になるだろうし、外国企業や現地企業での採用そして起業のチャンスも生まれてくるだろう。今の若者に、色んな意味で世界を席巻しつつある、インドとのつながりを若いうちから持つことをおススメしたい。

 




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。