美食は食道がんに通ず、のか? 飲みすぎ、食いすぎ、手術がコワイ人、必読の書「死なない練習」の著者・長友啓典が語る、「食道がん、その後の経過報告」インタビュー1

 日本を代表するグラフィックデザイナーで、稀代の美食家・長友啓典(ながともけいすけ)は1939年4月、コテコテの大阪、阿倍野区天王寺の旅館「新宿」の息子として生まれた。戦後すぐの小学生の頃は、どこにでもいるスポーツ小僧で日が暮れるまで三角ベースで野球をしていた。

 地元の文の里中学校に入学して「ラグビー」と運命的に出会う。ラグビーの名門で進学校でもあった天王寺高等学校に入学して、国体にも全国大会にも出場。ふつう文武両立の名門公立高校を卒業したら、大学でもラグビーを続けるのが常識だが、人とは違う道を見つけたい気持ちがムクムクわいてきて、ふと気づいたら大学の受験シーズンは終わっていた。

 60年代の初め上京し、倉庫番、機械の修理工など職を転々。いまで言うプータロー、フリーターの期間が2年。そして「デザイン」とまたまた運命的な出会いをする。以来半世紀、たくさんの雑誌づくりや広告づくりにたずさわる一方で銀座のクラブ通い、食い道楽、ギャンブル道楽、ゴルフ道楽にいそしむ。2009年、70歳の冬に町医者での検診で初期の食道がんが発見され、翌年がん除去手術のために入院。手術は無事に成功し3週間で退院したのだった・・・。

術後の調整、人体の神秘。

 ---手術をされて約1年半が経過しましたが、現在の体調の方はいかがでしょうか。

長友 来年の1月にまた検査があるんやけど、これまでは頭から腸まで検査をしてきて全部クリアしてきています。