貴方のスマートフォンは裸の王様
米CIQに揺れる携帯事業者とプライバシー保護

セキュリティー研究者のトレバー・エックハートが投稿したCIQに関するビデオ

 ここ1ヵ月、米国ではスマートフォンに仕組まれていたソフトによるプライバシー問題で揺れている。問題となっている"Carrier IQ(以下CIQ)"社は、携帯電話業界では有名なモバイル用ネットワーク監視ソフト。事件の発端はセキュリティー研究者のトレバー・エックハート(Trevor Eckhart)氏が「CIQがスマホ利用者のプライバシー情報を収集している」とユーチューブに投稿したビデオだった。そこにはキーパッドやSMSメッセージなどをCIQがモニターする状況が映し出されていた。

非難の矢面に立たされたCIQ

 エックハート氏の投稿はメディアや政府機関の関心を集めた。同氏は以下のような重要なプライバシー侵害を示唆している。

1)ユーザーから見えにくいようになっており、削除や停止ができない。
2)ユーザーに無断で情報を収集し、携帯事業者に送っている
3)収集内容はキーパッドの操作からアプリ、SMSの内容まで広範囲

 同社のサービスは、携帯電話大手のAT&T、スプリント・ネクステル、Tモバイルが採用しており、同監視ソフトが搭載されている端末は約1億5,000万台にのぼる。

 エックハート氏がユーチューブ・ビデオで指摘したのは、グーグル社の携帯OS"Android"を搭載した台湾HTC社製のスマートフォンだったが、12月初めには、ほかのハッカーがアップル社のiPhoneにも同ソフトが搭載されていることを発見、公表した。

 大手メディアは、CIQ問題を大きく取り上げる一方、米連邦議会上院のアル・フランケン議員(Al Franken、ミネソタ州選出)は、このビデオに深い関心を示しAT&T、HTC、サムスン電子、スプリント・ネクステルの各社に公開質問状を出している。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら